2019GW北海道・東北遠征6:鳥海山 湯ノ台口ルート
2019GW北海道・東北遠征の6峰目は鳥海山。東北に行くならば、外すことのできない大好きな山である。鳥海山には2年前のゴールデンウィークにも行っていて、その時は鳥海山に4日間滞在して、毎日コースを変えて滑走し、鳥海山を堪能した(2017年5月の記録)。今回はその時にも往復した湯ノ台口から行者岳を往復した。湯ノ台口は行者岳まで標高差1500mあり、登りごたえも滑りごたえもあるルートである。
【日程】2019年5月4日(土)
【山域】出羽
【場所】鳥海山 湯ノ台口ルート
【メンバー】みぞken、マメゾウムシ
【天候】晴れ
【装備】テレマーク1,ATスキー1
【コースタイム】駐車地点(林道ヘアピン手前)5:17~宮様コース入口6:08~滝ノ小屋7:27~行者岳10:00-45~滝ノ小屋11:03-24~駐車地点11:56
前夜は道の駅鳥海ふらっとで車中泊した我々は、早朝のうちに湯ノ台口へ向かった。当初は鉾立から千蛇谷経由で新山の往復を考えていたが、この時期の鳥海ブルーラインには通行規制があるため、夜間・早朝は通行できない。ブルーラインのゲートがオープンするのは8時のため、それから出発すると下山がだいぶ遅くなってしまう。そのような理由で、早発ちが可能な湯ノ台口ルートを選んだ。
湯ノ台口の林道はヘアピン手前まで車で入ることができた。前日に入ったと思われる登山者やスキーヤーの車がすでに縦列に駐車していたが、
ほぼ例年通りの駐車地点に車を駐めることができた。早速準備をして、5時過ぎに駐車地点を出発した。おそらく我々がこの日1番早い出発だったにちがいない。
すぐにシール登行開始。早朝なので、雪はクラストしていて硬い。
見えました南面からの鳥海山! 雪はつながっていたが、部分的には数日のうちに途切れそうな箇所もあった。ショートカットできるヘアピンはショートカットで進む。
途中から林道を離れて宮様コースに入る。知らないと見逃してしまうかもしれないが、宮様コースの入口には目印が付けられている。
宮様コースは切り開きを進む。雪はだいぶ緩んできた。
樹林を抜けると景色が開ける。
それから一登りすると、
滝ノ小屋に到着。SNS情報では、滝ノ小屋にはワンゲル部OBのTさんも泊まっているはずだったが、姿は見かけなかった。おそらくすでに出発していたのだろう。
滝ノ小屋からは向かって右にトラバース気味に登っていく。上部には何人かの先行者が見えた。その中にTさんもいるのだろうか?
下から見える景色は2年前より雪渓が狭く感じる。2年前はつながっていた雪渓が、今回はハイマツによって分断されていた。かろうじてスキーを履いたまま、隣の雪渓に渡ることができたが、2年前よりも雪がえらい少なく感じる。
あとは行者岳を目指して上へ登るだけ。
少しずつ山頂が近づいてくる。正面の行者岳直下の雪渓の幅がだいぶ狭いのだが、2年前はこんなに狭くはなかったはず。
上の写真は2年前のほぼ同じ位置のものだが、今年よりも明らかに雪のある部分が広い。先に山頂に着いた元気なみぞkenが早くも滑り下りてきた。
行者岳に到着! 正面に新山! 新山を滑るスキーヤーが見える。ほぼ無風であった。
右に日本海と左に月山の眺め。みぞkenが登り返してきたところで、いよいよ滑走だ!
広大な斜面を滑る。快適ザラメではあるが、滑りに疲れを感じる。
利尻から始まった遠征は、今日で8日間連続滑走となる。年齢的なものもあり、さすがに身体に疲れが残っている。ギャラリーの前では攻める滑りを披露するが、ギャラリーのいないところでは楽な滑りをして、うまく疲れをごまかす。スキーヤーやボーダーが次々と登ってはくるが、矢島口ルートのように行列をなすほどの人の多さではないのが、この湯ノ台口ルートのよいところである。
あっという間に滝ノ小屋まで滑り下りてしまった。ここでちょっと休憩。
下山は往路に使った宮様コースを滑って、
最後は林道をボブスレーのように滑り、
駐車地点に無事下山。時刻はぎりぎり正午前だった。若いみぞkenと一緒だったこともあり、往復7時間かからずで、2年前よりも速い往復だった。
下山後は八森温泉ゆりんこにて、まずはラーメンで小腹を満たしてから入浴し汗を流した。ちなみにラーメンは520円とかなり安かった。ちょうど温泉を出たところでワンゲル部OBのTさんたちと一緒になり、翌日の月山は一緒に行動することになった。この後は月山麓までの80kmほどの移動となったが、これまでの移動と比べると距離的にだいぶ近く感じてしまった。
YouTubeにアップした記録動画です。
月山・湯殿山から石跳沢へにつづく
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