前鬼川本流を禊ぎ遡行!
9月2回目の3連休は、ワンゲル部員2名と北アルプスの沢に行くことを予定していたが、どうも天気が思わしくないということで、近場の沢に変更。沢の経験が少ない部員もいたので、お手軽で美しい前鬼川本流に連休中日の日帰りで行くことにした。前鬼川本流は3年前に行っているが(2015年7月の記録)、その時は増水で意外と手こずった。今回は平水でさほど苦労せずに遡行できた。俗世間で穢れた体の禊ぎにもなっただろうか。
【日程】2018年9月23日(日)
【山域】大峰
【渓谷名】北山川水系 前鬼川本流
【メンバー】Hくん、Mくん、マメゾウムシ(OPUWV部)
【天候】晴れ時々曇り
【コー スタイム】前鬼林道駐車地点7:48〜本流出合7:56〜10M滝下8:19〜箱状廊下9:15〜垢離取場9:38-58〜2段7m滝上10:16~垢離取場10:34~三重滝10:57-11:06〜垢離取場11:37-12:18~閼伽坂峠12:42〜前鬼宿坊13:04〜駐車地点13:32
前夜のうちに道の駅吉野路上北山まで入り、翌朝に前鬼林道から入渓地点に移動した。前鬼林道は路肩が崩れているところが1箇所あるので、あくまで自己責任で注意して通行して下さい。駐車地点では、我々3人以外に男女2人組のパーティーが支度をしており、彼らも前鬼川本流を遡行するとのこと。
駐車地点から黒谷に下降し、その黒谷をしばらく下降すると前鬼川本流との二俣に出る。ここから本流の遡行となる。
早速、美しい前鬼ブルーが癒やしてくれる。
1mほどの斜滝。これは左の岩の下を通ればよいが、
若きワンゲル部員達には右から挑戦してもらう。実は3年前に私もトライしたが、ホールドもスタンスもなく上がれません。
早速、禊ぎをしてもらった後は、岩の下から簡単に乗り越えてもらう。
トイ状の美しい流れ。
すぐに2段10m滝が現れる。
3年前にはなかったロープが滝右のルンゼにフイックスされていた。キャニオニングツアーのためだろうか? 我々もここを登る。
2段10m滝の落口に出る。
滝上は
右岸へ徒渉したいところだが、流されると滝を落ちてしまう。行けそうではあったが、左岸を巻くことにする。
踏み跡を辿って巻く。
その上は美しいナメだ。
100m以上のナメがつづく。
ナメが終わっても美しい景色はつづく。釜でテンカラ竿を振ってみるが、アタリはなしだった。
コバルトブルーの釜が美しい!
美しい釜がつづく!
ドーナツ状の淵を持った6m滝。
右岸をヘツリ気味に越える。
前鬼川本流のハイライトである箱状廊下! ここは右も左も進めるが、3年前は右岸から行ったら、その先で増水のため徒渉ができなかった。今回は左岸から行ってみた。
本流だけでなく、あちこちから流れが滝となって箱状廊下に流れ込んでいる。
周囲ではあちこちから水が湧き出している!
本流をさらに進む。
2段7m滝は左から簡単に越える。
垢離取場に到着。先行していた男女2名のパーティーが休憩中だった。彼らはもう少し先へ行ってみるとのこと。
垢離取場で穢れを落とそうとするMくん!
我々ももう少し登ってみることに。垢離取場の上の釜も美しい!
2段7m滝。
釜が深く美しい!
2段7m滝は右岸から巻いたが、その上のチョックストーン2m滝の手前で引き返すことにした。
垢離取場へ戻ったところで、まだ時間的に早いので、裏行場登山道で三重滝へ行ってみることにする。
このような案内はあるが、裏行場登山道は斜面をトラバースしていく道で、途中、倒木やら崩れていたりで道が不明瞭な箇所が多い。
最後だけ立派な階段があった。
三重滝とは50m滝3つのことで、ちょうど真ん中にある千手滝の下に出た。
Mくんは滝行にて、さらに穢れを落とすつもりのようだ。
すぐ下は、三重滝の一番下にある不動滝の落口だった。一番上にある馬頭滝は今回は省略した。
再び垢離取場に戻り、裏行場登山道から小仲坊を通って駐車地点に戻ることにする。ちょうど男女2人組も戻ってきたが、彼らはそのまま沢を下降するようだ。
先日の台風によるものか、倒木が多い。
閼伽坂峠に到着。
お地蔵様がいる。ここまでは登りだったが、小仲坊まではトラバース気味に下りとなる。
途中で見つけたキノコ。乳液が出てきたのでチチタケ?
いきなり家が現れてびっくりしたが、ここが小仲坊だった。キャンプサイトもあり、奈良教育大学の学生たちが実生の調査に来ていた。
前鬼山由緒の説明あり。
あとは林道を歩いて駐車地点へ。途中、サルの群れに会う。
駐車地点にはすでに男女2人組がすでに戻っていた。やはり沢を下降した方が早いようだ。Mくんの足にはたんまり血を吸って膨らんだヒルがついていた。何度も禊ぎをして、さらにヒルに献血するとは、Mくんはさぞかし穢れのない清い身体になったにちがいない。
帰りに林道途中から眺めた不動七重の滝。
上北山温泉薬師湯にてさらに身体をきれいしてから帰路についたのでした。
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