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August 27, 2018

高天原から温泉沢・読売新道にて黒部ダムへ帰還

黒部川上ノ廊下遡行で予定より1日遅れ、さらに高天原山荘にて悪天にて1日停滞した我々は、予定の6日間では下山できなくなってしまった。長期で山に入るとよくあることだが、そうなってしまった事は仕方が無い。とりあえず高天原からは温泉沢を登り、読売新道にて奥黒部ヒュッテに戻り、予定していた針ノ木谷の遡行を中止して、直接に黒部ダムに下山することにした。

【日程】2018年8月17日(金)〜18日(土)
【山域】北ア・南部
【場所】赤牛岳
【メンバー】しっきー、マメゾウムシ
【天候】8/17 晴れ、8/18 晴れ
【コースタイム】
8/17 高天原山荘4:10〜高天原温泉4:23〜温泉沢〜尾根取付点5:22〜温泉沢の頭7:49-8:26〜赤牛岳10:16-49〜鎖場13:13〜奥黒部ヒュッテ15:02
8/18 奥黒部ヒュッテ4:00〜平ノ渡し5:48-6:20〜黒部ダム10:40

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8月17日:高天原山荘〜高天原温泉〜温泉沢〜温泉沢の頭〜読売新道〜奥黒部ヒュッテ

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本日は10時間以上の行動時間が予想されるので、3時起床、4時出発の予定。高天原山荘の朝食時間前に出発するので、朝食はお弁当にしてもらった。荷物をパッキングしてからお弁当を食べる。なかなか美味しい。

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ヘッドライトをつけて出発。星が見えるので、晴れているが、かなり冷え込んでいる。前日の大雨で温泉に入れなかった女性登山者数名も高天原温泉まで向かうようだ。途中横切る沢も水は引いていた。

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入りたくなる誘惑に駆られながらも、高天原温泉を通過し温泉沢の遡行に入る。

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温泉沢の水量も平水に戻った感じ。トレランシューズを濡らしたくなかったので、沢装備で進む。

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右俣に入り、滝が正面に見えたところで、尾根に取り付く。

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取付点にはロープあり。

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草木が夜露で濡れているので、まだしばらくは沢装備で進む。

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森林限界を越えたところで、沢靴からトレランシューズに履き替える。寒気が入ったようで、気温は低く寒く感じる。

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太陽が出ると暖かいが、日陰はまるで初冬のような寒さを感じる。

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温泉沢を見下ろす。如何に急登を登って来たかがわかる。

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高天原山荘から3時間半ほどで温泉沢の頭に出た。水晶小屋から縦走してきた登山者2名と会うが、その1名は一昨日に高天原山荘で一緒だったお兄さんだった。昨日は悪天の中を高天原山荘から水晶小屋まで移動したとのこと。

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これから向かう読売新道。ここで携帯の電波が入ったため、下山が遅れることを家族および関係者に連絡した。

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はるか下方には2晩お世話になった高天原山荘が見える。

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雲ノ平と鷲羽岳。下界は雲海の下か!

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薬師岳。

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それでは赤牛岳を目指して読売新道の縦走へ。

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背後に定番の槍ヶ岳!

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赤牛岳が近づいて来た!

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さほど苦労することなく、温泉沢の頭から2時間弱で赤牛岳に到着。今回の山行における唯一のピークです。

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帰還先の黒部湖が見える!

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奥黒部ヒュッテまでの長い下りに入る。

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樹林帯に入ると、ぬかるんだ道を下る。温泉沢の頭から樹林帯まで4時間強かかったが、前日の爆風の中をはたして4時間歩けただろうか? 前日の撤退は正しい判断だったと思ってしまう。

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東沢谷の流れ。

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東沢谷のゴルジュが見えたならば、奥黒部ヒュッテは近い!

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奥黒部ヒュッテに到着。11時間の行動時間であった。

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最後の宿泊は再びツエルトにて。山小屋で2泊してしまったので、持ち合わせの現金が少ない。それでもお酒を買うぐらいのお金は残っていたので、ビールで奥黒部ヒュッテまで戻ってきたことを祝う。

この日の宿泊者は登山者よりも釣り人が多い感じ。これでは沢登りついでに竿を出しても釣れないのは当然か。

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しっきーはツエルトに入らず、そのままシュラフで眠る。雨が降る心配がなければそれもよし!

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8月18日:奥黒部ヒュッテ〜平の渡し〜黒部ダム

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翌朝は平の渡し6時20分の渡船に間に合わせるために、3日連続となる3時起床4時出発。この日の朝もかなり冷え込んだ。私のポリゴンシールドでは熟睡は不可能であったが、タフなしっきーはしっかり寝ていたようだ。

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平の渡しに余裕を持って到着。途中、登山道上でビバークしていた2人組がいて驚いた。ヘリコプターが黒部川沿いを低く飛んでいたが、遭難者の捜索だろうか? それともこの2人組を探していただのだろうか?

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渡船がやって来た。

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対岸からは1名の登山者が渡ってきたが、こちらからは4名の乗車であった。風が肌寒い。まるで初冬のようだ。

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渡船後は湖岸の道を黒部ダムを目指して歩く。

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雄山谷まで戻ってきた。

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ロッジくろよんを越えると、黒部ダムが見えた!

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黒部ダムに無事帰還! 黒部ダムからの赤牛岳の眺め。

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今日も黒部ダムは観光放水中であった。

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黒部ダムのゆるキャラであるクロニョンのお出迎えもあり!

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トローリーバスにて1週間ぶりに扇沢駅に戻ってきました! まずは小腹を満たす。

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下山後は大町温泉郷の薬師の湯にて7日間の汗を流す。7日間、岩と木を掴みまくった2人の指先はひび割れして痛い!

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1週間にわたる山行後に身体が欲するのはタンパク質! やはり肉! いきなりステーキフレスポ大町店にて遅めのランチとした。

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その後、白馬に移動し、しっきーの関係で、某アウトドアショップの白馬店店長と白馬八方にあるバールメルカートにて一緒にディナーとなった。

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今シーズンにオープンしたばかりのお店だそうです。写真は盛り合わせ7点盛り。

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最後はパスタで締めました! 料理はたいへん美味しく、ワインも飲んで、たいへん満足なディナーでした。

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翌朝の八方からの景色。

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私が顧問をしているワンゲル部パーティーがちょうど白馬三山の縦走を終えて下山してきた。それとすれ違う形で、しっきーが鑓温泉小屋の手伝いに行くために、また山へ向かったのだった。しっきーのタフさは学生たちも見習ってほしいぐらい。

1回の山行で7日間歩き続けたのは、最近では記憶にないぐらいのこと。今年のゴールデンウィークは10日間ほど山に入っていたが、複数の山行のハシゴなので、今回とはハードさが違う。まだまだ私も老け込むには早いかな? 上ノ廊下は決して易しくはなかったが、終始リードしたことは実によい経験になった。謙虚な姿勢を持ちながら、挑戦すべき時は挑戦する姿勢で、もう少しは頑張れるかなと思う。

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Comments

今回の山行は、不運のように見えて、運が良かったですね。
盆休みのときの雨雲レーダーを見ていましたけど、立山周辺赤色だらけでしたもの。
雨が上がった後は、平野部でも窓を閉めて寝なくてはならないほど冷えました。
寒さに慣れていない身体では、さぞ山の寒さはこたえたでしょうなぁ。
それにしても、黒部の源流でもイワナが釣れなくなるほど人が入っているんですね。

Posted by: CIMA | August 27, 2018 at 07:33 PM

CIMAさん、どうもです。
天気が不安定で、12日から16日迄は必ず1日1回以上は雨が降っていました。
それでも、雨が降り続いた時間は短く、台風通過の16日を除けば、午前中は晴れていたこともあり、だいたい動けましたね。
雨がしばらく降らなかったこともあり、山にも保水力があったようで、急激な増水とならなかったのも幸いでした。
夏山の寒さは耐寒訓練と思えば、まあなんとかなります。
イワナを釣るならば、先行するか、時期をずらすのがベターと思います。

Posted by: マメゾウムシ | August 28, 2018 at 08:32 AM

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