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July 19, 2018

大峰 神童子谷・犬取谷にて、ワンゲル部の沢泊遡行

長雨が続いた西日本。予定していたワンゲル部の沢泊遡行も延期に。その後は梅雨明けによって晴天に恵まれたのはよいが、暑すぎ。そんな時はやはり沢登り。7月の3連休は、ワンゲル部員の沢泊遡行の指導を兼ねて、大峰の神童子谷・犬取谷を遡行してきた。神童子谷は、過去にノウナシ谷(2014年7月の記録)と犬取谷(2016年8月の記録)をそれぞれ1回ずつ遡行している。

【日程】2018年7月15日(日)〜16日(月)
【山域】大峰
【渓谷名】十津川水系 川迫川 神童子谷・犬取谷
【メンバー】Hくん、ゴーレム、タッキー、マメゾウムシ(OPUWV部)
【天候】7/15 晴れ、7/16 晴れ
【コー スタイム】
7/15 観音峯登山口4:56〜白倉谷出合5:22〜大川口7:05〜神童子谷入渓7:35-55〜赤鍋ノ滝下8:48〜釜滝上12:37(泊)
7/16 釜滝上6:25〜犬取滝下7:41〜ジョレンの滝下9:33〜稲村小屋10:43-11:19〜クロモジ尾根下降〜林道13:20〜観音峯登山口近道分岐13:57〜観音峯登山口14:31

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1日目(7月15日):観音峯登山口〜大川口〜神童子谷〜釜滝

車は1台のみなので、どこに車を置くべきか迷ったが、安心して駐車できる観音峯登山口にした。前夜に観音峯登山口入り。夜は星がきれいで、ホタルも飛んでいた。観音峯登山口から入渓地点までは2時間半の歩きが必要だが、その分は下山時間が短くなる。1泊2日で行くのであれば、時間的には余裕がある。

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5時に観音峯登山口を出発。ミタライ渓谷歩道を進んで国道309号に出て、あとはひたすら歩く。釣り師や行者還トンネル方面に向かうと思われる登山者の車が次々と追い抜いていく。

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観音峯登山口から2時間かかってようやく大川口。ここからは神童子谷沿いの林道を進む。

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林道上にゲートのあるところから踏み跡を下りて入渓。過去は林道終点から作業道を下りたが、すっかり忘れていた。その分、沢歩きは長くなるが、問題はない。

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沢装備を装着して遡行開始。

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左岸についていた作業道を部分的に使ったが、崩壊箇所あり。そこには下降のためにロープがフィックスされていたが、出だしがハング気味で、結構テクニカルな下降となった。

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両岸が狭くなって、へっついさんだ。

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水位は腰から胸にかけてで、これまでより水位が高い。晴れが続いても、先週までの長雨の影響がまだ残っている感じ。

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枝沢から滴る滝に打たれるタッキー。正面には赤鍋ノ滝が現れる。

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赤鍋ノ滝は左岸側の側壁をトラバース気味に登るが、ひじょうに滑りやすいので、ロープを出した。3箇所ほど残置スリングがあるので、中間支点に使わせてもらう。滝上には木がはえているので、それでビレイ用の支点を取ると、ちょうど30mロープいっぱいである。2番目と3番目はフリクションノットで、最後の者はトップのビレイで登る。2番目と3番目に登った学生は途中で滑りまくっていたが、ロープがなければ滝壺へドボンだった。基本的にスラブでの足の置き方がなっていない。日頃からの練習で経験を積んで身体に覚えさせないといけない。

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赤鍋ノ滝の上にも釜を持った小滝が続く。

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1箇所だけ釜を泳いでの突破が必要で、さらにその上段では残置ロープを掴んで登ることになる。

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小滝群が終わると平凡な流れとなる。急げば幕営予定地の釜滝までそれほど時間はかからないが、今日は時間がたくさんある。釣りタイムとする。私はテンカラ、Hくんは餌釣りでゆっくり釣り上がる。3連休だけあり、釣り師、沢登り、キャニオニングツアーと入渓者が多いこともあり、魚は警戒心全開でかなり厳しい。我々が釣っている間だけでも数パーティーが追い抜いていった。竿抜けポイントと思われる場所で、なんとか小さめのアマゴを1匹だけ釣り上げることができた。

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目の前に美しい光景が現れた。釜滝の釜がブルーに輝く。

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正面から見た釜滝。キャニオニングツアーと思われるパーティーは、ここで釜に飛び込んだりして遊んでから引き返していった。

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釜滝は右岸から容易に巻いたが、釜を泳いで滝に取り付くのもありだろう。

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釜滝の上は、犬取谷とノウナシ谷との二俣になっていて、高台に幕営適地がある。時間的には13時前ではあるが、今回は沢泊を楽しもうという意図もあるので、ここで幕営とした。ファイントラックのツエルト2ロングをターブ状に張れば、4人がその下で寝られる。

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夜はやはり焚き火。先週の長雨の影響はまだ残っており、薪は湿ったものばかり。それでも立ち枯れの枝など比較的乾いている薪を集めて、なんとかご飯が炊け、魚が焼けるぐらいの火を熾すことができた。ツエルト設営後に釣ったアマゴが1匹加わり、計2匹のアマゴを遠火で焼く。山菜のミズは細めで小さなものばかりだったが、食べる分だけ採取し、茹でてツナと醤油であえてお酒のアテに。宴は暗くなっても続いた。夜は寝たまま星空を見上げ、ヒメボタルの発光を目にし、沢の風を感じる最高の時間だった。

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2日目(7月16日):釜滝〜犬取谷〜稲村小屋〜クロモジ尾根〜観音峯登山口

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翌朝は5時起床で、簡単に朝食を済ませ、6時半に遡行開始。

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犬取谷を進む。

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最初の滝は一ノ滝8m。

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左岸を容易に巻いて、一ノ滝の落口に出る。

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次は二ノ滝10m。

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二ノ滝も左岸を高巻くが、高度があるので要注意!

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3m滝に打たれるタッキー。それだけ煩悩が多いのか?

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ゴーレムも禊ぎへ。

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ナメもあり!

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豪快な犬取滝3段25mが姿を現す。

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犬取滝は続く滝も含めて右岸から大きく高巻く。

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少々不安になるぐらいに大きく巻くことになるが、踏み跡を辿れば問題ない。

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谷の方向が変わるところにある4m滝。

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4m滝は右側を登ったが、結構嫌らしかったので、念のためロープを出した。

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4mほどの滝がさらに2つ続き、2つめは右から巻く。

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枝沢にかかる裏見の滝が右に現れる。

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そして現れたのが、ラスボスであるジョレンの滝2段60mだ。

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ジョレンの滝も右岸から大きく高巻く。まずは小尾根に出て、急な尾根上を踏み跡に従って登る。

Kamoshika

下を見るとカモシカの親子が歩いていたが、この写真でわかる?

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小尾根を登り切って、傾斜が緩くなったあたりで、踏み跡に従って谷方向へトラバース気味に進んで、うまく落口に出た。この落口はジョレン滝の上にある3m滝のようだ。

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ジョレンの滝上は幕営適地があるが、稲村小屋へは1時間ほどだ。

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谷はすっかり源頭の様相だが、まだ小滝やナメが現れる。

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終盤に現れる二俣は左に進み、稲村小屋に直接出るルートを取った。稲村小屋の前は休憩する登山者で賑わっていた。ここで沢装備を解除して大休止。

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下山は破線ルートのクロモジ尾根を取った。稲村小屋から稲村ヶ岳方面に少し登ったところから派生する西方向へ伸びる尾根だ。踏み跡は部分的に明瞭、部分的に不明瞭という感じ。途中に石楠花漕ぎあり。

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道が変えられたのか、途中、地図とは違う尾根を下る。一瞬、尾根を間違えたかと思ったが、地図では下部でこちらの尾根にトラバースしているので、結局合流することにはなる。林業の作業に使っているのか、尾根上には鹿よけのネットやワイヤーが張ってあったりする。

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途中、道が不明瞭になり、笹藪漕ぎとなる。尾根も明瞭ではなく、一瞬迷いかけたが、下方向に目的の尾根地形を見つけた。獣道や作業道らしき踏み跡が錯綜しているので、方向だけを頼りに急斜面を下る。木を掴みながら下るが、イバラがあったりで、痛い思いもしながら標高を下げる。

急斜面を下りると明瞭な尾根上にうまく乗った。しばらくは尾根上に張ってあるネット沿いに下る。やがて斜度が増し、落石が起きやすいガレとなる。下に林道が見えたが、北寄りに出てしまうと岩盤があり、行く手を阻まれそうだ。最後は南寄りに下りてうまく林道に出たが、この際に学生が落とした落石が頭上をかすめた。ガレの下りでは、落石を起こさないようにソフトに足を置かないといけない。これも経験を積んで身体で覚えないといけないことだ。最後にあったヒヤリ・ハットで、ヘルメットは着用すべきだったと反省。

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あとは林道を下り、途中から観音峯登山口への近道に入り、出発地点に無事帰還。一般ルートで戻ってもそんなに時間は変わらないとは思ったが、ワンゲル部員たちにとっては、藪漕ぎがある不明瞭ルートの方がよい経験になったのではないだろうか。3連休最終日はどこも混んでいそうなので、温泉にも入らずに帰路についたのだった。

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