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July 27, 2018

金剛山 高天谷:去年の台風21号の爪痕

毎年必ず遡行するホームの金剛山高天谷。昨年の10月に台風21号が本州に上陸したが、金剛山も甚大な被害を受けた。当然、高天谷にもその台風21号の爪痕が残されていた。これまで上部にあった古い堰堤は崩壊していた。これまでは藪沢のイメージが強かった高天谷だが、驚いたことに、倒木や土砂が流された勢いで、流域の木々が消失したことで、谷全体がだいぶすっきりした渓相に変わっていた。
さらに驚いたのは高天滝である。この滝は、2013年の台風18号による土砂崩れで川床が埋まり1mは低くなっていたが、川床の堆積した土砂が撤去されたようで、元々の6mの高さに回復していた。
昨年の記録(2017年8月の記録)と比べながら今回の記録を読んでもらうと、高天谷のこの1年での変わりようがわかりやすいかもしれない。

【日程】2018年7月22日(日)
【山域】生駒・金剛・和泉
【渓谷名】大和川水系 高天谷左俣
【メンバー】マメゾウムシ
【天候】晴れ
【コー スタイム】高天彦神社12:31〜高天滝下12:42〜10M大滝下12:57〜二股13:52〜左股終了地点(郵便道)14:20〜金剛山13:58〜高天彦神社15:11

前日はワンゲル部のガイド役で妙見谷を遡行したが、今日は遅めのスタートで、高天彦神社に着いたのは正午を過ぎていた。

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沢装備にてスタート。旧登山道を通行禁止の案内を無視して進む。旧登山道は2013年の台風18号による土砂崩れで、高天滝の手前から尾根に登る部分が通行できなくなっている。そのため現在の登山道はその部分を迂回している。

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高天滝に来て驚いたのが、沢床に堆積した土砂が撤去されていたこと。昨年までは沢床と右にある土台の高さが同じであった。

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それによって高天滝の高さも元の6mに回復していた。滝壺が土砂で埋まっていた高天滝は1mは低くなっていて直登できたが、今回はちょっと直登にはスリルを感じる。ソロなので無理せずに右から巻くことにする。

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ここでまた驚く。巻き道に2連結のハシゴがついている!

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巻き道の下りにもハシゴが!

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3m滝とその上の堰堤はまとめて左から小さく巻く。

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10m大滝の手前は以前から開けてはいたが、土砂が堆積して沢床が高くなった感じが。

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10m大滝だったはずが、やはり3分の2ぐらいに低くなっていた。一瞬直登できそうにも思えたが、ここも右から高巻く。

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高天谷はいつもトノサマガエルばかり。全国的には少なくなっているカエルだが,近くの田んぼで繁殖したものが入ってくるのだろうか?

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激しい倒木帯が待ち構えている場所だが、あれ倒木が少ない!

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いつもは倒木をかいくぐりながら進むのだが、すっきりしちゃって歩きやすい。右岸も左岸も崩れてはいるが、倒木はどこに行ってしまったのだろうか?

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上から下を見下ろすとこんな感じで、かなりすっきりしている。

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連瀑帯に入る。

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7月上旬にあった長雨のせいか、水量はいつもよりだいぶ多い。

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部分的に崩壊箇所があり、沢を土砂が埋めている。いくつかの小滝は埋まってしまったか?

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ゴルジュもあり。

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この滝はステミングでシャワーを浴びながら登る。

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高天谷は水量が多いぐらいがちょうどよい。

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古い堰堤が崩壊している! 以前は古い堰堤が2つあって、1つは2013年の台風18号で崩壊したが、残った1つも昨年の台風21号で壊れた模様。

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右岸の枝沢から激しく土砂が流れたことで、その枝沢にあった堰堤も崩壊した模様。

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その右岸の枝沢にあった堰堤の名残。上部の登山道(郵便道)部分から崩壊している。

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二俣も土砂で埋まっていた。

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こちらは右俣のナメ滝。

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進む左俣。奥に4段40m滝。

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まずは1段目。ちょっと岩が脆いが、左を木の根などを掴みながら登れば問題ない。

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上段は階段状だが、右にある木も掴める。

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頑張って直登。

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最後は5mほどの斜滝を登ると、

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植林のなかの小さな流れになる。

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そのまま進むと、左に郵便道が見えて遡行終了。あとは沢装備を解除して、郵便道を高天彦神社まで下るだけ。

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途中、高天谷まで土砂が流れるほどの崩壊箇所があり、上方へ迂回するように道がつけられていた。これも去年の台風21号の爪痕。

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下山後は、久しぶりにかもきみの湯にて汗を流す。

午後からでもお手軽に遡行できる高天谷ですが、昨年の台風21号によってだいぶすっきりした渓相に変わっていた。遡行する分には歩きやすくなってよいのだが、大きな台風が襲来するごとに大きく渓相が変わってしまうのは、植林中心の植生のために木々が土砂を維持できず、土も水を維持できないためかもしれない。

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Comments

随分と荒れてしまった感じですね。
近年西日本で起きている土砂災害をみていると、杉の植林の斜面が一気に崩れている場合が多いような感じがします。
元々はその土地にあった保水性のある植物が生えていたと思うのですが。。。
豪雪地帯では、ブナの木を切りすぎて雪崩が起きやすくなっているとか。
天災というよりも人災に近いかも。

Posted by: CIMA | July 28, 2018 04:44 AM

CIMAさん、どうもです。
戦前の針葉樹中心の林業政策のツケが、現在、我々の生活に影響を及ぼしている。
花粉症そして保水力のない針葉樹の土壌。
近年の頻発する異常気象も長期的に見れば、人類が引き起こした地球温暖化が原因なのは科学的には確かなのですから、結局のところは人災でしょうね。
それに目を向けないトランプ政権。
未来が明るくないですね。

Posted by: マムゾウメシ | July 28, 2018 10:51 AM

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