ワンゲル部で沢登りルート開拓:長良川水系 前谷川支流 矢谷川
先週末は、ワンダーフォーゲル部が奥美濃石徹白に所有する山小屋から歩いて行ける沢登りルートの開拓ということで、前谷川支流の矢谷川を遡行してきました。アップが遅くなってしまいましたが、その記録です。
前谷川流域は、昨年に本流、支流の荒倉谷川とフナサコ沢(阿弥陀ヶ滝上流部)(2017年8月と9月の記録)を遡行している。地形図では矢谷川にはしっかりした水線が引かれており、そこそこの流れのある沢ではないかということで気になっていた。ちなみに昨年に遡行した荒倉谷川にはアラクラ滝は示されているが水線はなく、フナサコ沢には細い水線が引かれているだけだ。今回は金沢の山仲間のcimaさんとKさんから沢歩きをしたいという希望があったので、この機会に便乗して、ワンゲル部OBのIくんと現役のTくんとともに計5人で矢谷川を遡行してみることにした。
【日程】2018年6月9日(土)
【山域】奥美濃
【渓谷名】長良川水系 前谷川支流 矢谷川
【メンバー】cimaさん、Kさん、Iくん(ワンゲル部OB)、Tくん(ワンゲル部現役)、マメゾウムシ
【天候】晴れ
【コー スタイム】駐車地点(白山禅定道案内板付近)6:56〜矢谷川入渓地点(670m)7:14〜遡行終了地点(林道交差1010m)9:03-25〜禅定道合流10:18〜駐車地点11:30
私たちワンゲル部関係者は5時半に山小屋を出発し、徒歩にて旧道の白山禅定道を下り、前谷川本流にかかる県道314号の橋の上で金沢から車で来る山仲間のcimaさんとKさんを待った。この道中で、白山禅定道を登るトレイルランナーぽい男女2名に会った。
金沢メンバーとは予定通りに合流でき、車に同乗して白山禅定道入口近くの駐車地点に移動した。
駐車地点の近くには白山禅定道についての案内板がある。
地形図を見ると、矢谷川の出合近くには堰堤が2つある。その堰堤を回避するために、林道でアプローチして、堰堤のかなり上から入渓することにした。
矢谷川の入渓地点に到着。思ったより水量が少なく、川幅が狭いのにはガッカリ。この部分は林道の上を水が流れている。標高差にして出合から200m上に位置するので、下流部を省略しすぎたかもしれない。ここより下流部は植林の中を緩やかに流れているようなので、平凡な流れの感じもする。機会があれば、下流部も偵察したい。
試しにテンカラを振ってみるが、反応は無し。遡行中に魚影もなかったので、どうやらイワナはいないらしい。
入渓してみると、小滝やナメが出てくる。
途中、大きなアオダイショウが横たわっているのに驚く。なにか大きな獲物を飲み込んだらしく、お腹が膨らんでいて動きも緩慢。
威嚇のポーズをされてしまう。
なかなかのナメが現れる。
癒やし系のよい沢では!
トイ状の滝。
ナメ滝が美しい!
沢初体験のTくんも楽しそう!
ロープを出すような滝はない。
標高900mが近づくと斜度が緩くなり、平凡な流れとなる。植林は手入れが行き届いているのか、沢は明るく、いい感じ!
標高900mを越えると、水量が減って、藪が濃くなっていく。さらに登ると、やがて流れもなくなった。
最後は少々の藪漕ぎになり、標高1010mで沢を横切る林道に出た。この上はもう沢を詰める価値はないだろう。
沢から林道に出たところはこんな感じ。入渓から2時間ほどのお手軽な沢だったが、意外や美しい沢だった。ワンゲル部の沢入門に使いたい。
林道を桧峠方面へ向かう。途中で、入渓前にすれ違った男女2名とあったが、道を誤って入ってきたらしく、一緒に引き返すことになった。
白山禅定道と合流し、駐車地点へ下る。
白山禅定道の途中には社跡があり、大きなトチノキがある。
駐車地点からは車にてワンゲル部の山小屋へ戻る。
時間的にはまだ早かったが、早速宴会が始まる。
周辺で採れたウド、ヤマブドウ、ハンゴンソウの新芽や、遅れて出てきたタラとコシアブラの芽を天ぷらにし、酒の肴に。
日帰り予定の金沢メンバーは夕方に帰路につき、残ったワンゲル部関係者3人だけで、夕寝の後に再び宴へ。実に最高の山小屋のロケーションです。
矢谷川の遡行図を作成してみました。正確でない部分はあるかもしれませんが、今後遡行する人たちの参考になれば幸いです。
Comments
あの後、また宴会ですかぁ。
予想はしていましたけど。(笑)
ワンゲル小屋に行くと足腰だけでなく、肝臓も鍛えられますね。
紅葉の頃の沢歩きなんかもいいだろうなぁ。
Posted by: CIMA | June 16, 2018 07:10 PM
中途半端な時間に起きてしまい、夕食を食べて、また飲みました。
秋もよいですが、遅い時期は寒くなるので、10月初旬まででしょうね。
Posted by: マメゾウムシ | June 18, 2018 03:04 PM