野伏ヶ岳中央ルンゼで湿雪表層雪崩を誘発!
昨日(3月29日(木))ですが、野伏ヶ岳でのバックカントリーで、中央ルンゼ(東面標高1590m)にて13時に雪崩を誘発してしまいました。
気温の上昇で雪面の表層のみグサグサとなっており、ドロップして何ターンかしてみると、表層だけがズレて動き出しそうな嫌な予感。
下に人がいないことを確認してから試しにスキーカットをしてみると、見事に雪が落ちました。
雪面から5〜10cmのところに結合の悪い層があり、動画では面発生としましたが、どちらかというと、連続した点発生で雪崩が大きくなった感じです。
上は画像処理して現場をみやすくした写真です。長さは200~300mほどでサイズ2ぐらいでしょうか。
この日は、ダイレクト尾根隣の南斜面でも急斜面においてドロドロと流れる小さい雪崩が発生しました。
おそらく急斜面ではどこでもリスクの高い状態だったと思います。
詳細については、YouTubeにアップした動画をご覧下さい。
これからの残雪期スキーですが、これまで以上に気を引き締めて臨むつもりです。
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追記
雪崩を誘発した2日後に再び野伏ヶ岳へBCスキーに行ってきました。
この日の積雪は極めて安定しており、2日前の不安定さはいったい何だったんだろうかという感じ。
ズレた層が浅かったこと、その後も好天だったこともあり、誘発した箇所はほとんどわからなくなっていました。
中央ルンゼを滑っていくと、自分が誘発した雪崩のデブリを確認。
近くまで行くと結構な量。標高差にして180mほどの長さでした。これに巻き込まれるとちょっとヤバかったですね。残雪期といえど、まだまだ気を付けないといけませんね。
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