伯耆大山AGAINその1:奥大山スキー場から振子沢往復
先週は金曜日に代休が取得できたので、金曜日から日曜日にかけて再び伯耆大山に遠征してきました。昨シーズンは2回行っている振子沢ですが、いまだ全行程を滑ってはいない。1回目は、奥大山スキー場を遅い時間スタートで途中で時間切れ。2回目は、宝珠尾根経由で上からアプローチして振子沢を滑走。帰りの登り返しのことを考えて途中まで。そのため、振子沢の中間部分は未滑走部分として残っている。今回は天気はよさそうなので、奥大山スキー場を早めスタートで振子沢を往復することにした。
【日程】2018年3月2日(金)
【山域】中国
【場所】伯耆大山
【メンバー】Oさん、Fukikoさん、マメゾウムシ
【天候】晴れ
【装備】テレマーク3
【コースタイム】奥大山スキー場6:44〜キリン峠1405mピーク9:14-53〜駒鳥避難小屋10:09-31〜振子沢源頭部稜線1610m12:42-13:48〜振子沢滑走〜駒鳥避難小屋14:17〜鳥越峠北1310m15:36-16:03〜奥大山スキー場16:42
平日の金曜日ということで、今回は単独を覚悟したが、他にも2人ほどこの日が休みのテレマーカーがいた。そんなわけでメンバーは3人。蒜山SAで早朝に合流し、奥大山スキー場へ向かった。
7時前に奥大山スキー場をスタート。早朝なので雪はまだ硬い。
風がないので、暑いぐらい。すぐにアウターを脱ぐことに。
文珠越のあたりから斜度が出てくる。
雪はまだ緩まずアイスバーン状態なので、私はスキーにクトーを装着。他の2人はスキーを担いで,テレブーツにアイゼンを装着。
ブナの樹氷がきれい。登るにつれて尾根は狭くなっていく。
今シーズンの大山は積雪量が例年よりだいぶ少なく、藪がうるさい。福井や石川に雪を降らした雲はこちらまでは来なかった模様。
クトーでのシール登行は藪と狭い尾根に苦労した。結局、スキーを担いだ方が楽だったようだ。
キリン峠近くの1405mピークに到着。先行者が1名いた。2週間前に来た時はここまでの往復だったが、春のような陽気で雪は緩んでいた。今日はまったく緩んでおらず、カチカチ山である。
ちょっとガスに隠れた槍ヶ峰。
当初の予定ではここからキリン沢への滑走だったが、積雪量が少なく滝が出ている可能性があり、アイスバーン状態でもあったので、無難に駒鳥避難小屋方向への尾根上を滑ることにした。
クラストした雪の滑走はそんなに楽しくはなかったが、まあ普通に滑れる雪ではあった。
キリン沢に出ると、藪の濃さと沢割れに驚く。去年の4月あたまよりも雪が少ない感じだ。ここから再びシール登行で標高差600mを登る。
振子沢の出合も沢が割れていた。
最初は木があり、里山的だが。
登るにつれて、沢が開けていく。
そして西日本とはとても思えないアルペンチックな風景となる。
後ろを振り返ると吸い込まれそうだ!
この景色を見るためにわざわざ来る価値はある。雪はなかなか緩まないが、なんとかシールだけで登れる。
稜線が近づいて来た。
稜線1610mに到着。見事な大山ブルー! 日本海がクッキリ!
手前が天狗ヶ峰で、奥が剣ヶ峰!
足が痙ったというFukikoさんも登って来た。
腹ごしらえをしたら、ドロップと行きますか!
上部は思っていたほど雪が緩んでくれず、ターンをすると氷の塊が一緒に落ちてくる。滑走シーンは動画をご覧下さい。
下部は重めの湿雪で、ちょっとテクニカルな滑走を強いられた。
それでも振子沢の出合まではあっという間だった。
駒鳥避難小屋近くの登り返し地点に到着。ここから今日3度目のシール登行だ。
登り返しに使う沢も割れていたが、なんとかシール登行ができるラインはあった。ただ3月一杯は残雪がもたないかもしれない。
お疲れ気味のところですが、最後の登り返しを頑張る!
沢を抜けたら、広い斜面に出る。雪庇の張り出している鳥越峠へは向かわず、それよりも北側の稜線を目指して登る。
セッケイカワゲラが歩いていた!
稜線上に出るところが、アイスバーンちょっと苦労したが、無事到着。最後の滑走の準備をする。
いつもの木谷右岸だが、出だしは積雪不足で藪がうるさかった。
西寄りに滑るべきところを東に寄りすぎたため、谷をわたる羽目に。ここの滑走は右へ右へと行った方がよい。
ちょっと遅くなったが、17時前に奥大山スキー場に全員無事帰還! 10時間行動でした。3回目の振子沢にして、ようやく全行程がつながりました。
下山後は伯耆町の岸本温泉ゆうあいパルで汗を流す。ここは入浴料510円で、露天風呂、サウナ、さらに別料金で温水プールもある。
入浴後は、米子の回転寿司「寿司みなと福市店」へ。
まずはこれ!
鳥取の地酒もあり!
さすがに全種類は飲めませんでしたが、たいへん満足な夕食となりました。
YouTubeにアップした記録動画です。
伯耆大山AGAINその2につづく
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