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September 30, 2017

北アルプス 真川・岩井谷:ワンゲル部員の初の沢泊

すでに1週間が経ってしまいましたが、期待の1回生ワンゲル部員1名と北アルプスの薬師峠に突き上げる岩井谷を遡行してきました。ワンゲル部員にとっては初めての本格的な沢で、沢泊も初めて。この沢は2年前にも遡行しましたが、ゴルジュの高巻きに苦労し、4時間以上も費やしてしまった(2015年9月の記録)。その時は右岸から高巻いたが、今回は左岸から高巻いてみた。それが意外にあっさりと抜けられて、わずか1時間ちょっとの所要時間。おかげで時間的にも余裕ができ、釣りも充分に楽しめた遡行となりました。

【日程】2017年9月22日(金)〜23日(土)
【山域】北ア・立山
【渓谷名】常願寺川水系 真川 岩井谷
【メンバー】Mくん、マメゾウムシ
【天候】9/22 晴れのち曇り、夜は時々雨、8/6 雨のち曇り、その後晴れ
【コー スタイム】
9/22 折立7:10〜岩井谷橋8:09〜鳶谷出合9:39〜1560m二俣11:43〜1680m幕営地13:05
9/23 1680m幕営地6:33〜ゴルジュ下7:21〜ゴルジュ上8:13〜2070m二俣11:23〜2100m二俣12:42〜薬師峠14:15

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前夜のうちに有峰林道のゲートに到着。平日なので車は我々の1台のみ。ゲートオープンは6時なので、そのまま車中泊。ゲート横にはトイレもあるので問題ありません。翌朝目覚めると、後ろに車が5台以上すでに並んでいました。

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6時のゲートオープンと同時に車を走らせ、折立に到着。平日なので駐車スペースに困ることはありませんでした。トイレを済ませてから出発。

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登山者は太郎平への登山道を登っていくが、我々は真川沿いの林道を進みます。

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折立から1時間ほどで岩井谷橋に到着。岩井谷の水量は平水という感じ。左岸についた道を進む。

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道が不明瞭になったところで、沢に出て沢装備を装着。目の前には堰堤。これは沢に下りるのが早すぎで、左岸についた道が不明瞭になってもそのまま踏み跡をたどれば巻ける。すっかり2年前のことを忘れている。その次の堰堤は左から巻ける。

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北アルプスの沢らしい圧倒される流れで、ゴルジュも出てきたが、基本的にゴーロが中心の沢なので、岩伝いに通過できる。

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Mくん、初めての北アルプスの沢に感動気味?

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岩井谷橋から1時間半ほどで鳶谷出合に到着。

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魚影が走る。やはり我慢できません。ちょっとテンカラ竿を振ってみることにします。このあたりは釣り人も入ってきますが、最初の1匹目はちょっと小さかった。

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次に釣れたのは良型の黒い奴。このあたりの沢は黒っぽいイワナが多い気がする。

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今季待望の尺イワナが上がりました。シーズン最後にしてようやく尺物が出ました。釣りばかりしていると進みませんので、これぐらいで竿をたたみ、先を進むことに。釣れたイワナはリリースしました。

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ゴーロばかりでちょっと飽きる。

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大岩ばかりで涸沢風な河原。

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1560m二俣に到着。本流の左俣はここから斜度を増す。

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大岩の間を流れる小滝が続くようになる。

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左岸から入る枝沢にかかる30mほどの滝。

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大岩を乗り越えることが多くなり、ボルダリングをしている感じになる。

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右岸から入る枝沢にかかる30mほどの滝。この上は確か2年前に幕営したところ。ちょうどテント1張分のスペースがある。時刻は13時。仮にゴルジュを超えるのに4時間かかっても日没前には抜けられる。一方で、翌朝にここから出発しても夕方までには薬師峠へは充分に抜けられる。アルコール類と食糧を減らしてから、翌朝に余力充分でゴルジュを抜ける方がよいだろうということで、今日はここで遡行を終了し、釣りと焚き火をまったりと楽しむことにした。

焚き火用の薪を集めてから釣りへ。このあたりまで来ると釣り人も入っていなそうで、イワナはスレていない。テンカラ釣り初めてのMくんも尺物をあげる。

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イワナの刺身とイクラで乾杯! わざわざ持ち上げたビールは旨い!

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夕方に一時雨が降り、いったんテントに入っての宴会となったが、その後に雨が止んだので再び焚き火を囲んでの宴会。やはり沢では焚き火ですね。

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翌朝は小雨の中でのスタートとなり、テンションが下がる。

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ゴルジュの手前は大岩ばかりで、登攀的な遡行を強いられる。

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ゴルジュの入口に到着。この中には多段大滝40mがある。2年前は右岸から高巻いたが、岩盤の上にのった薄い草付きのトラバースに懸垂下降と結構危うい場面が多かった。その時の同行者が沢初心者で、ロープばかり出したこともあり、高巻きだけで4時間以上も費やしてしまった。その時のGPS軌跡はあるので、同じルートを行くことはできるが、左岸からの高巻きが楽だという情報もある。

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左岸側を見ると、草付きのルンゼが木のある所まで伸びていて充分に登れそうだ。このルンゼを登ることにする。

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スタンスはしっかりあるので、ロープなしで登り、樹林の中へ。下方を見ると流れが見えているが、もうゴルジュの上のような感じ。GPSで確認すると確かに。ただし、まだ我々の下部には岩盤が続いているので、しばらく沢沿いに平坦地をトラバース気味に進んでから、樹林の中のルンゼ状の地形を下降することに。木があるのはよいのだが、途中から密林となる。ようやく密林を抜けた所は岩の上。河原まではすぐなのだが、下は垂直に切れ落ちている。下流側に回り込めばそのまま下りられそうではあったが、面倒なのでその場から懸垂下降で下りることにした。

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Mくんにとっては、いきなりぶっつけ本番の空中懸垂になったが、無事河原に下りることができた。意外とあっけなく抜けられた。高巻きに要した時間は1時間ちょっとで、2年前に比べて3時間以上の時間短縮であった。

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これでもう難所はない。時間的にも余裕ができたので、竿を出すことに。

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ちょっと渋かったが、まあ釣れました。

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滝が出てきたところで、釣りを終了。6m滝は難なく大岩伝いに越える。この頃には雨は止んでいた。

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Mくんは高校時代に山岳部だったこともあり、しっかりついてくる。ワンゲル部の将来のリーダーになる素質は充分。

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ゴルジュの中の6m滝は左から越える。

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平凡な河原となったところで、2070m二俣に到着。右俣を進むが、左俣には滝がかかる。魚影が走るので、再び竿を出すことに。

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標高2000mを越えるのに、尺物が釣れました。

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竿をしまい、2100m二俣を左に進む。

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きれいなナメ滝を進む。

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水量も少なくなり、すっかり源頭の雰囲気となる。このあたりの標高は紅葉が進んでいる。青空も出てきて、天気も回復しました。

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テープに導かれ、薬師峠への沢へ入る。

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薬師峠のトイレに出て感動の?フィナーレ。薬師峠の幕営地に着いたのは14時15分。ゴルジュの高巻きがあっけなかったので、釣りをしながらのまったり遡行でした。翌日は薬師沢左俣の遡行を予定。ビールを購入して乾杯し、そのまま薬師峠でテント泊しました。

薬師沢左俣につづく

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Comments

沢登りもよし、釣りもよし、で言うことなしでないですか!
Mくんも、いい思い出ができたでしょうね。
過剰な安全第一主義がはびこるご時世、大学時代にこんな体験できる学生、そんなにいないとおもうなぁ。

Posted by: CIMA | October 01, 2017 at 09:40 AM

CIMAさん、どうもです。
次は滝の登攀がある隣の鳶谷ですね。
何かあれば顧問に責任は出てきますが、それを恐れていては何もできません。
リスク管理を徹底させることで、困難を克服するための技術の習得ですね。

Posted by: マメゾウムシ | October 01, 2017 at 09:42 PM

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