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May 30, 2017

遠かった! 薬師岳往復スキー2日目:北ノ俣岳〜薬師岳〜飛越新道

薬師岳往復2日間の2日目の行動時間は15時間。1日目に太郎平小屋まで進んでいれば、もう少し時間的に余裕ができたと思うのですが、ちょうど太郎平小屋が営業をしていないこの時期。冬季小屋は使えるのですが、水場がないので雪を溶かせねばならない。できればこの時期の雪は使いたくない。1年のうちでも日が長いこの時期ならば、なんとか日没までには下山できるだろうという目算で、北ノ俣避難小屋からの薬師岳往復と下山に挑みました。

【日程】2017年5月20日(土)〜21日(日)
【山域】北ア・立山
【場所】薬師岳
【メンバー】Tatsuさん、しっきー、マメゾウムシ
【装備】テレマーク1,ATスキー1,スプリットボード1

GPSログは1日目の記録をご覧下さい。

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2日目(5月21日):北ノ俣岳〜薬師岳〜飛越新道

【天候】晴れ
【コースタイム】北ノ俣避難小屋4:32〜北ノ俣岳稜線6:21-46〜太郎平小屋7:30〜薬師峠7:56〜薬師岳山荘9:40〜薬師岳10:43-11:17〜薬師峠12:03〜北ノ俣岳稜線分岐14:13-48〜北ノ俣避難小屋15:07-30〜寺地山16:51〜神岡新道分岐17:36〜飛越新道登山口19:20〜駐車地点(飛越トンネル1km手前)19:31

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3時半起床で、4時半に北ノ俣避難小屋をスタート。今朝もそう寒くはないが、前夜はだいぶ暖かかく、寒さを感じることなく過ごすことができた。雪面はまだ硬いが、カチカチというほどではない。

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クトーを使わずに登れる程度の硬さ。

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稜線からのサンライズ!

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シール登行でのトラバースに苦労するしっきー。スプリットボードは幅があるので、硬い雪面にはエッジが利きにくい。まあ、なんとか行けました。

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2時間で北ノ俣岳の稜線に出ました。ここでシールを外して薬師峠まで滑走です。

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雪のつながりに誘導されて危うく西隣の尾根に入りかけましたが、ちょっとの登り返しだけで軌道修正できました。肝心の滑りですが、朝でまだ雪が硬く、縦溝もあるので、ガタガタな高度を落とすだけの滑りとなってしまい、とても快適とは言えないものでした。

太郎山のところがちょっと登りで、その後はしばらく水平移動の箇所があります。ステップソールテレマークはそのまま進めるのですが、スプリットボードとATスキーではやはりシールをつけることになりました。

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そんな感じで、このあたりはテレマークスキーが有利な地形です。

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太郎平小屋から薬師峠までも同様に私はステップソールテレマークはシール無しでいけましたが、他の2名はシールをつけての歩きと滑走となりました。

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薬師峠からは薬師岳への登りとなるので、私もシールを貼りました。

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8時を過ぎるとだいぶ雪も緩んできました。

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平坦な薬師平をダラダラと進む。

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薬師平からは右の尾根に回り込んで登る。右側は薬師沢右俣になります。ここを滑る予定でしたが、はたしてその時間はあるだろうか?

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正面は薬師沢右俣の源頭部で、右から東南尾根が合流します。山頂はその奥です。

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薬師岳山荘で尾根上の雪が途切れてしまい、スキーをちょっと脱ぎます。

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ここを登ればと山頂かと思ってしまいますが、山頂はまだこの奥です。

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今度こそ薬師岳の山頂です。

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薬師岳山荘から1時間かかり、時間は11時近くになっていました。遠かった! これで薬師岳は4回目の登頂になります。初めて登ったのは10年前の無雪期(2007年7月の記録)。次に登ったのは5年前にスキーで(2012年4月の記録)。一番最近は、4年前に日本オートルートをスキー縦走した際にホワイトアウトの中を薬師岳を通過しました(2013年5月の記録)。

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剱岳!

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槍ヶ岳!

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昨年の8月に通過した黒部川上ノ廊下の金作谷出合が見えています。金作谷を滑って黒部川横断は行けるかな?

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そんなに時間的余裕はないので、往路を滑るとします。薬師沢右俣の滑走はまた次回に。

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最初は細い稜線のアップダウンなので、私以外の2人はシールでの滑走で。ステップソールのテレマークならば、こういう場面ではシールは必要ないです。

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尾根が広くなったら、みんなでシールを外して滑走!

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途中、薬師岳山荘で1回スキーを脱ぎましたが、薬師峠まではあっという間でした。ちょっと下部は縦溝がありましたが、緩んでいるのでそれほど気にはなりませんでした。問題は夏山のような暑さです。風もない。薬師峠からの登り返しでは、水分の摂取量が増えます。

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北ノ俣岳へのダラダラとした登りは、皆さん脱水気味となりペースが落ちたもよう。

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全員が北ノ俣岳稜線分岐まで登り返したところで、14時を過ぎてしまいました。おまけに水を飲み干してしまったという事態も発生。

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避難小屋まで戻れば水は飲み放題なので、急いで滑るとしましょう! 滑走シーンは動画をご覧下さい。

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避難小屋に着いたら水をがぶ飲みして、帰りの分を汲み、急いでパッキング。

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15時半に小屋を出発。長い飛越新道のアップダウンが待っているが、日没までにはたして下山できるか? しっきーは飛騨古川21時7分発の列車に乗れないと、翌朝までに東京に戻れなくなるとのこと。急がないと!

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寺地山への登りはスキーヤーはシールをつけて。ボーダーのしっきーは担ぐ。

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しっきーは寺地山を過ぎてもボードを担ぐ。

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ATスキーのTatsuさんは行ける所まで滑る! 私も!

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神岡新道分岐を過ぎたあたりで、さすがに藪が濃くなり、滑走を諦めてスキーを担ぐ。往路でシール登行を開始したあたりでした。

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つぼ足では雪を踏み抜くことが何度かありましたが、ひたすら歩き続ける。日没を1時間ほど過ぎた時間に登山口に下山。なんとかヘッドライトを使わずには下山できる暗さでした。

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往きにあったデブリはすでになく、車は飛越トンネルまで入れるようになっていました。昨日・今日の高温で溶けてしまったのでしょうか?

この後が大変で、入浴する暇もなく、飛騨古川駅までしっきーを送るために運転。諦めかけていましたが、田舎道は信号も無く、車も少ないので、スピードが出せることもあり、なんとか21時7分発の列車に間に合いました。彼女は風呂にも入らずに、そのまま富山で夜行バスに乗り換えて、東京へ帰ったのでした。残ったおじさん2人も臭い体で大阪へ戻ったのでした。

2日目の行動時間は15時間。2日間の総移動距離は42km。薬師岳は遠かった! 薬師岳方面は魅力的な斜面がたくさんあるので、やはり3日以上かけて行くのがよいですね。黒部川源流域はこの時期はアクセスが大変なところではありますが、また行きたいと思ってしまうところです。今回は予定していた薬師沢右俣や中央カールは滑れませんでしたが、山頂まで行けただけでもやったという充実感はありました。


YouTubeにアップした記録動画です。

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Comments

飛越トンネルから薬師岳までも遠いですけど、参加の皆さん、登山口までのアプローチまでも遠い!
相当の体力と気力が無いと無理ですね。
黒部源流側の美味しそうな斜面を横目に見ながらの稜線往復は、スキーヤーとしてはちょっと辛いですね。(笑)

Posted by: CIMA | May 31, 2017 at 06:18 AM

CIMAさん、どうもです。
2日間で薬師岳往復はちょっと中途半端ですね。
山頂往復だけならば、ヘッデスタートでワンディでもよかったかもしれません。
滑りを楽しむならば、やはり3日以上はいたいですね。

Posted by: マメゾウムシ | May 31, 2017 at 02:38 PM

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