遠かった! 薬師岳往復スキー1日目:飛越新道〜北ノ俣岳
ちょっとアップが遅くなってしまいましたが、ゴールデンウィーク明けのバックカントリーは薬師岳でした。1泊2日で飛越新道から薬師岳を往復してきましたが、薬師岳は遠かった! 2日間の総移動距離は42 kmで、総行動時間は23時間。なんと2日目は15時間という強行軍! それなりにハードでしたが、2日間とも天気に恵まれたことで薬師岳の山頂を踏めて、素晴らしい風景と滑りを楽しめたことは、バックカントリーとしてひじょうに充実感のあるものでした。
【日程】2017年5月20日(土)〜21日(日)
【山域】北ア・立山
【場所】薬師岳
【メンバー】Tatsuさん、しっきー、マメゾウムシ
【装備】テレマーク1,ATスキー1,スプリットボード1
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1日目(5月20日):飛越新道〜北ノ俣岳〜北ノ俣避難小屋
【天候】晴れ
【コースタイム】駐車地点(飛越トンネル手前1km)7:03〜飛越新道登山口7:21〜神岡新道分岐9:51〜寺地山11:03〜北ノ俣避難小屋12:29-13:27〜北ノ俣岳15:34-16:18〜北ノ俣避難小屋16:39
今回の同行者は、3月の平湯BC(猫岳・金山岩)でご一緒したATスキーヤーのTatsuさんと、Tatsuさんのお友だちで東京在住のスプリットボーダーのしっきー。しっきーとは今回が初めてのBCである。
しっきーは夜行バスにて早朝に高山駅に到着。そのしっきーを拾ったら、有峰林道の飛越トンネルを目指して出発。
車は飛越トンネル手前1kmでデブリの残りに通行を阻まれる。ゴールデンウィークはゲートからちょっと行った所までしか車が入れなかったらしいので、この2週間でだいぶ雪融けが進んだらしい。このデブリもその当時は重機でも使わなければ無くならないほどの量があったらしい。
軽くデブリを乗り越えて、雪のない林道を15分ほど歩いたら飛越トンネルでした。
雪はないので、夏道の急な階段をスキー・ブーツ込みの重荷で登る。
ショウジョウバカマ。
階段を登り切ると、登り基調のアップダウンが続きます。汗が吹き出します。
雪が出てきましたが、まだつながりませんので、もう少し板を担ぎます。
神岡新道分岐の手前でシール登行を開始できました。
シール登行によってスキー・ブーツの重さは肩から解放されますので、足取りも軽くなり、元気も出てきます。
寺地山への登りに入りますが、その奥に北ノ俣岳が見えてきました。
寺地山は右から巻き気味に登りましたが、少々藪が濃く、スプリットボードのしっきーはちょっと苦労してました。
駐車地点から4時間で寺地山に到着。ここまで来れば、宿泊予定地の北ノ俣避難小屋はそう遠くはありませんが...
北ノ俣岳が正面に見えます。山頂まで雪がつながっているか少々危惧を感じます。寺地山からは細い稜線上の少々の下りとなります。アップダウンもあるので、いつもはシールをつけたまま滑りますが、スプリットボードのしっきーはシールでの滑走は苦手ということで、みんなでシールを外すことにしました。
藪も濃く、やはりボードにはちょっときつそうでした。今回、装備は三者三様でしたが、ステップソールのテレマークスキーが一番有利だった感じです。
寺地山から1時間半ほどで北ノ俣避難小屋に着きました。
テレ仲間のF社のAさんたち3人とここまで一緒でした。彼らは明日は黒部五郎岳を滑るとのことで、今晩は赤木平でテント泊とのこと。
私たちは今日は北ノ俣避難小屋まで。翌日の行程は長くはなりますが、ここは水場とトイレもあるので、快適な一夜は過ごせます。
時間的にまだ早いので、余計な荷物を小屋にデポして、偵察がてら北ノ俣岳まで登ってみることにします。
翌日のために、雪が北ノ俣岳山頂までつながっているかも確認しておく必要があります。
北ノ俣避難小屋から2時間ほどで北ノ俣岳に到着。雪はなんとか山頂までつながっていました。
明日の目的地である薬師岳。
槍ヶ岳。
Aさんたちとも山頂で一緒になりました。
赤木平へ滑走するAさんたちを見送る。
我々も避難小屋へ戻るとしますか!
滑走シーンは動画をご覧下さい。小屋に着いたら、早速、宴開始です。サンセットの時に元気なしっきーが滑りに行きました。すでに酔っているおじさん2人は撮影係。その後も宴は続いたのでしたが、翌日の早朝発に備えて飲み過ぎる前には寝ました。
YouTubeにアップした記録動画です。
2日目につづく
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