鳥海山BC4:新山から千蛇谷経由で中島台へ
前日はダブルヘッダーで矢島口往復と鉾立サンセットスキーをした我々。本日は滑走距離が最も長い新山から千蛇谷経由で中島台への予定。ちょっと出発が遅くなってしまいましたが、ブルーラインの通行時間制限に無事間に合い、鉾立から車を回収できました。鳥海山の最後を締めくくるのには最適なスキー山行でした。
【日程】2017年5月5日(金)
【山域】出羽
【場所】鳥海山 象潟口 千蛇谷
【メンバー】クスミン、Nさん、Yさん、Fukikoさん、カネヤン、マメゾウムシ
【天候】晴れ
【装備】テレマーク6
【コースタイム】鉾立6:50〜賽の河原8:20〜御浜小屋9:00〜七五三掛け9:58〜新山11:53-12:14〜七五三掛け下12:36〜滑走終了630m地点14:14〜あがりこ大王14:42〜中島台駐車場15:10
本日は登りの標高差は1100m弱だが、下りは1800m近くある。総距離は鳥海山BC2日目に行った標高差1500m往復の湯ノ台口より長い。問題は下部の雪がどこまでつながっているかだが、すでに中島台から往復しているYさんの情報によると、1時間ぐらいの藪漕ぎとなるらしい。どれほどの藪漕ぎかはわからないが、チームヘンタイとしては望むところである。
前日のサンセットスキーで夏道の出だしは雪がつながっていないことがわかっていたので、ブルーラインを県境方面に少し歩いたところから雪に取り付く。
ダラダラと緩斜面を登る。
賽の河原の付近。
御浜小屋への登りからの新山。
鳥海湖。スノーモービルの跡があるのが何とも言えませんが、時間があれば湖底へドロップしたい。
1759m小ピークは左(北)から巻く。
七五三掛けの通過は、シールを外して滑走した方が安全と判断。
千蛇谷に下りたら再びシールをつけて登る。
千蛇谷もダラダラと進む。鉾立から新山へのコースは距離が長く、終始ダラダラとした緩斜面が続く。
ちょっとガスが出てきてしまいました。みんな歩きがゆっくりなので、ちょっと時間が心配になってきました。ブルーラインの通行時間は8時〜17時のみ。中島台から鉾立に車を回収しに行く時間のことを考えると、中島台には15時には着きたい。下部の藪漕ぎで費やす時間が読みにくいので、そのための時間を多めに考慮すると、新山には正午には到着しているべきとなる。とりあえず12時までに新山の登頂を目指し、間に合わない場合はその時点で引き返すこととする。
そうなるとスピードを一気に上げます。
一番乗りで新山に登頂! ガスも晴れました!
6人中5人が登頂できました。
七高山は今日も賑わっているようです。それに比べるとこちらは静かな方です。
あまり時間に余裕はないので、早速、千蛇谷へドロップするとします。
好天の中での滑走は最高です!
登頂できなかった1名とも無事合流。
広い斜面に各自のシュプールを描く! 滑走シーンは動画をご覧下さい。
途中でちょっと休憩。クスミンが作ってくれたゼリーをいただきます!
再び滑走開始!
私の滑り!
千蛇谷を振り返ると、新山はもうだいぶ後ろに!
ここを下りると樹林帯に突入です。
ツリーランもいいね!
ブナの新緑もいいです!
滑りの限界が近づいてきました! これぐらいの藪スキーは何ら問題ありません。あがりこ大王の方角を目指しながらも、なんとか滑れるラインを行く。赤テープは所々ありますが、あまりアテになりません。
標高630mでさすがに雪が途切れて、スキーを担ぐことになりました。標高差1600mの滑走でした。
これぐらいスッキリしていると、藪漕ぎとは言えませんね。
途中には何ヶ所かミズバショウの群落がありました。
滑走終了地点から30分ほどであがりこ大王に出ました。下部の幹回りが太いブナのことです。ここまでの藪漕ぎはそんな大したことないじゃん! それともナイスルートファインディングのおかげかな?
炭焼き窯の跡です。このあたりはブナを切って炭を作っていたので、あがりこ大王のような奇形ブナが多いとのこと。木の上部は常に切られるので、下部の幹のみ太くなる。ここからは一般観光客も結構多く、スキーを担いでいた我々は奇異な目で見られました。
あがりこ大王からは木道を歩いて30分ほどで中島台に着きました。
15時10分に、無事、中島台の駐車場に着きました。鉾立への車の回収には間に合いそうです。
運転手のみが中島台にデポしたYさんの車に乗って鉾立へ。途中、秋田名物のババヘラアイス200円を買って食べました。昔ながらのシャーベットですね。
車の回収を終えたら、鶴泉荘で汗を流してから打ち上げへ。
翌日は月山・湯殿山でBCの予定でしたが、残念ながら悪天のため、そのまま帰路につきました。鳥海山を西・南・北から集中的に攻めた4日間は、天気にも恵まれて最高のBCでした。次は新山からの北壁滑走ですかね。それではまた来るときまで。
YouTubeにアップした記録動画です。
Comments
いゃ〜、4日連続だなんて皆さんタフですねぇ。
まあ、今回は天候と雪に恵まれたから、多少の無理のし甲斐があったのでしょうね。
鳥海山は雪質を考えると、やはり北面がいいのでしょうか?
あと、全体的に斜度が緩いように見えますけど、立山の御山谷のような感じなのでしょうか?
Posted by: CIMA | May 17, 2017 08:19 PM
CIMAさん、どうも。
去年は6日連続してますから、4日連続はそれほどでもないはずなのですが、どうも年齢のせいか疲れが残っちゃいますね。
昔はどんどん調子が上がっていく感じだったんですけど、もうそうはならない感じです。
鳥海山はこの時期ならばあまり雪質と方角は関係ないと思います。
斜度があるのは北面ですが、それでも急と言える所は少ない。
全体的に斜度は緩いので、テレマーク向きですね。
実際にテレマーカーが多かったです。
まだテレマーカーはこれだけ生き残っていたのかと思ってしまいました。
Posted by: マメゾウムシ | May 18, 2017 08:28 AM