伯耆大山 振子沢偵察はデブリランド!
ガンバリウスで大山地ビールを飲み放題した翌朝は、やはり早起きできず、遅めスタートで振子沢へ偵察に行きました。鳥越峠を越えると新雪と旧雪の結合が悪く、気温の上昇もあり、デブリランドと化していました。おまけに目の前で雪崩も発生(動画を含む報告はアップ済み)。新雪は浅く、人が埋没するほどではなかったのは幸いでした。
【日程】2017年4月2日(日)
【山域】中国
【場所】伯耆大山 振子沢
【メンバー】Fukikoさん、Nobukoさん、マメゾウムシ
【天候】晴れ
【装備】テレマーク3
【コースタイム】奥大山スキー場9:15〜鳥越峠10:53-11:28〜駒鳥避難小屋11:49〜振子沢出合12:07〜振子沢1220m12:41-13:07〜登り返し地点(駒鳥避難小屋近く)13:17-30〜キリン峠下1350m14:47-15:08〜奥大山スキー場15:56
前日に引き続き、奥大山スキー場をスタート。
地ビール飲み放題の翌朝ですので、二日酔いで足取りは重い!
それでも歩いていると次第に二日酔い状態は改善されてくる。鳥越峠直下は結構急でしたが、なんとかシール登行で登る。
鳥越峠で一服。北側は雪庇になっています。
シールを外して鳥越峠の北面へ雪庇の脇からドロップします。
滑り出しの急斜面はクラストしていて硬かったので、慎重に高度を落とす。下部は柔らかい雪でした。
途中から尾根をトラバース気味に越えて入った東向きの沢地形は、カリカリのベースに新雪が載った状態で結合が悪く、スキーカットでスラブが簡単に落ちる状態。
新雪は薄く人が埋まるほどではなかったが、慎重に滑って高度を落とす。
キリン沢に出ました。
振子沢の出合はデブリランドと化していました。鳥越峠までは積雪に不安定さを感じることはなかったのですが、鳥越峠を越えると新雪と旧雪の結合が悪い。同じ山域であったとしても、ある斜面の積雪の安定性に関する情報が別な斜面には必ずしも適用できないことを改めて実感しました。
振子沢を進むと斜面が広くなる。
いい斜面です。
これから斜度が急になろうとする標高1220mで、帰りのことを考えて、ここで引き返すことにする。スタートが遅かったし、今日は偵察が目的だからね。とりあえずプシュッ!
シールを外して。
急斜面は落ちまくってデブリだらけ。
湿雪ストップ雪でしたが、あっという間に振子沢出合まで滑る。
再びシールをつけて鳥越峠方面へ登り返すというその時に!
ゴーッという音とともに、樹林帯としては比較的大きな雪崩が目の前で起こりました。雪崩の詳細についてはすでにアップした報告をご覧下さい。人が埋没するほどではありませんでしたが、直撃を受けていたら部分埋没はしていたかもしれません。かなり重い湿雪だったので、脱出は結構苦労したかもしれません。
雪崩に気を付けて登り返すとします。
正面が鳥越峠ですが、シールで登るのは厳しそうなので、右に見える尾根に取り付くことにしました。
皆さん、往復にこの尾根を使われているようです。しっかりトレースがついていました。
複数のパーティーがちょうど登り返していました。
キリン峠の近くまで登りましたが、ここは2012年3月に鳥越峠から来たことがあります。
同行女子2名も登って来ましたので、最後の滑走に入るとしましょう!
上部のオープンバーンはそこそこ斜度もあっていい滑りができました。滑走シーンは動画をご覧下さい。
下部は前日と同様に湿雪ストップ雪でしたが、トレースの上を滑ればスキーは走ります。
まだまだ積雪豊富な大山ですが、4月中は充分に行けそうです。
YouTubeにアップした記録動画です。
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