兵庫県香美町の美方高原自然の家で野外実習
たまには本業の方の記録をアップします。
毎年9月第1週に、兵庫県香美町の美方高原自然の家にて、生物科学課程在籍の大学3年生を対象に野外実習を行っています。生態学・分類学の実習が中心ですが、野外活動でのリスク管理として地図読みなどの実習も行います。
信濃俣河内での沢登りでの滑落事故による臀部の負傷が癒えていない状態でしたが、なんとか4日間の実習を終えることができました。
以下は実習中に出会った生物たち。
コアオハナムグリ
ハナアブの仲間
ヒラタアブの仲間
ホウジャクというガの仲間。ハチドリのようにホバリングしながら花の蜜を吸います。
カラスアゲハ
トラマルハナバチのワーカー
トラマルハナバチのオス。以上は花に来た昆虫たちでした。
次は、葉を利用する昆虫たち。
マイナー(ハモグリ虫)が入ったヌルデの葉。主にガや甲虫の幼虫が葉の内部組織を食べ進んでいくことで、葉にお絵かきしたようになります。
ゴール(虫こぶ)ができたヤマブドウの葉。これはタマバエが産卵したことで、葉の組織が異常増殖してコブ状になったもの。昆虫の幼虫がこのコブ状組織の中を食べます。昆虫による植物細胞の操作です。
こちらはヌルデの葉にアブラムシが作ったゴール。この中でアブラムシが単為生殖で増えていきます。
ススメガの幼虫。これは普通に葉を囓って食べるタイプ。
3番目は鳴く虫たち。
キリギリスのメス
産卵中のカンタン。コオロギの仲間ですが、植物の茎に産卵します。オスはルルルルルと女性的な美しい鳴き声です。
最後は番外編。
アキアカネ
ネットでわかりにくいですが、マムシ。
登山実習での地図読み。
鉢伏山に登りました。
氷ノ山もクッキリ。
天体観測。土星の輪と流星群が見えました。
最後の晩は打ち上げを兼ねてバーベキュー。お酒の飲み方をしっかり学びましょう。
最後は自由課題研究の発表会。
多少のトラブルはありましたが、無事4日間の実習が終了しました。
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