増水気味の加賀・大日沢遡行
先週末は加賀へ遠征し、山中温泉をベースに大日沢と中ノ又谷を遡行してきました。まずは大日沢の記録です。
【日程】2016年7月9日(土)
【山域】北陸
【渓谷名】大聖寺川水系 大日沢
【メンバー】Sさん、マメゾウムシ
【天候】雨のち曇り
【コー スタイム】大日山登山口駐車スペース9:27〜堰堤10:20〜620m二俣10:45〜730m二俣11:53〜790m二俣12:37〜1010m二俣13:53〜稜線コル15:12〜加賀甲(大日小屋)15:25-53〜大日山登山口駐車スペース17:03
大日沢は加賀大日山に突き上げる沢で、2011年7月16日に1回遡行している。その時の印象は、滝はだいたい直登でき、ナメもある初心者向きの沢。しかし今回は前日からの雨で、沢は増水気味。予報では天気は回復予定だったが、なかなか雨が止まない。車の中でしばらく待機し、雨足が弱くなったところで、その後の回復を信じ、入渓することにした。水にはやや濁りが出ていたが、この程度の増水ならばなんとか行けるだろうという経験的判断。
しばらくは沢の右岸についた大日山への登山道を進むが、これが途中から不明瞭になる。
Sさん、すぐに沢に入る。ちゃんと地図を見なさい。この上には堰堤があるでしょう。ところが地図をもってこなかったSさん。「1人になった場合、地図が無くてどうやって登るのか」と、ここで説教。しかし登山道は確かに不明瞭なので、増水した沢を進むことに。
堰堤が見えた。予定ではこの上から入渓予定であった。堰堤は左から越えた。
すぐに小滝が出てきた。イワナがよく走るが、禁漁区とのこと。このあたりで岩に左膝でニードロップを食らわせてしまう。先週は右膝を滝から落ちて打って、今回は左膝。満身創痍状態に。
前回はシャワークライミングをしながら、結構、滝身を登ったのだが、今回は水量が多いので、それは無理。遡行に集中すると、膝の痛みも忘れていく。
標高620mの二俣は右へ。
6m程度の滝でも、水量が多いので迫力がある。前回とは大違い。右側を登る。
すぐに次の滝。
迫力あります。
滝の水量が多いので、直登よりも巻きが多くなる。
次々越える。
730m二俣は右へ。
2段5mの滝は手前から右岸を巻く。
腰まで水に浸かってへつる。
5m滝も巻く。
8m滝も右岸を巻く。平水ならば直登できそうなのだが...
790m二俣の右俣の滝。
790m二俣は左俣へ進みます。
左俣もすぐに8m滝に阻まれるが、左から巻く。
その後はきれいなナメとナメ滝が続く。
大岩地帯で上空が開ける。
斜滝。
またナメ!
2段10mの滝は右岸側から登る。
続いて2段7mの滝は左岸側から。このあたりでもイワナの魚影があるのは驚きである。
1010m二俣は滝のある右俣へ進む。左俣を進むと大日山に至るが、スタートが遅かったので、早く稜線に出られる右俣を選択。この滝は左岸側を高巻いた。
この後も滝は続いたが、階段状のため登るのは容易であった。
稜線が近づくと、さすがに水量が少なくなる。それでもだいぶ上まで水は豊富だった。
最後の登山道に出る所で少々藪を漕いだが、それほど苦労することは無かった。ただし、笹の葉についた水滴で、再びびしょ濡れになる。
加賀甲のピークにある避難小屋で沢装備を解除。少々休憩したら下山へ。
さすがに下りは膝が痛む。滑りやすい下り坂を何度かスリップしながら下る。
林道?に出て一安心。あとは平坦な道を進むだけ。
無事下山。天候不良でもなんとか行けました。一度遡行してわかっている沢だったこともあるが、知らない沢だったら、中止していたにちがいない。
道の駅山中温泉ゆけむり健康村ゆーゆー館で汗を流してから、至極の一杯! 翌日は、大日沢とは尾根を隔てて南隣にある中ノ又谷を遡行する予定。
Comments
へぇ、そんなにイワナいましたか。
別に禁猟区ではなかったような気がしますが。。。
下流の方で、何度か釣り師を見かけたことがあるので。
Posted by: しま | July 17, 2016 02:44 PM
下の橋の所から上流は禁漁とのことで、案内板はありました。
ただし、釣り師はいましたね。
監視員も巡回していて、注意されたりしていました。
そう言えば、シマさんのブログ移行後の詳細を教えてもらっていないのですが。
Posted by: マメゾウムシ | July 17, 2016 02:58 PM