変態系バックカントリー3:残雪少ない秩父沢でスキー
変態系バックカントリースキー第3弾です。
今シーズン最初で最後であろう14時間にも及ぶ変態的な槍ヶ岳飛騨沢滑走の翌日に、残雪少ない秩父沢を滑走してきました。ヘンタイを極めるにはやはり2日続けないといけませんからね。なんのこっちゃ!
こちらも行動距離は20kmを超え、10時間の行動時間となり、やはり前日の飛騨沢と同様に変態系でしょうね。
【日程】2016年5月22日(日)
【山域】北ア南部
【場所】弓折岳 秩父沢
【メンバー】マメゾウムシ
【天候】晴れ
【装備】テレマーク
【コースタイム】新穂高温泉登山者駐車場6:37〜わさび平8:02〜秩父沢出合橋8:23〜秩父沢9:18〜1960m付近(シール登行開始)10:00-25〜大ノマ乗越12:20-39〜1890m付近(滑走終了)13:08〜秩父沢13:45〜秩父沢出合橋14:28-41〜わさび平15:15〜新穂高温泉登山者駐車場16:35
秩父沢は3年前に日本オートルートを単独でスキー縦走したときに最後に滑った斜面である。その時の快適滑走の思い出もあり、また行ってみたくなったのだが、やはり問題は残雪の少なさ。もちろん行程の大部分をスキーを担ぐのは覚悟の上ではあったが...
前夜は22時に就寝し、なんとか5時に起床。さすがに疲れが残っているかと思いきや、そんなに体は怠くないし、脚も張っていない。予定通り、大ノマ乗越を目指すことにする。前夜に炊いたご飯にレトルトのカレーをかけて、口に掻き込む。それから出すものを出して、鍋平から登山者駐車場に移動し、出発できたの6時37分であった。
前日と同様にスキーとブーツを担いで、足下はトレランシューズ。
登山者としては一番遅い出発で、すでに駐車場には人はほとんどいなかった。今日は前日の飛騨沢往復よりは距離は短いから、まあ、時間的には大丈夫でしょう!
左俣林道を黙々と歩き、わさび平小屋を通過。
新緑の林道歩きは気持ちいい!
秩父沢出合橋付近からの秩父沢! うーん、残雪が少ない! これは秩父沢まで雪は出てこなそう! 3年前のゴールデンウィークは余裕でこのあたりは滑れたのだが... 仕方なく、夏道を進む。
小池新道の本格的な登りに入る。
秩父沢はすでに流れが出ているが、橋はまだ架かっていない。指示に従い、上部の雪渓の厚い所を横断することに。
流れの出ている秩父沢!
夏道は木の枝にスキーがひっかかりまくるので、ストレスのたまる登りが続く。
標高1960mで、ようやく雪がつながった。ここからシール登行開始である。出発してから3時間半近くが経過していた。
正確には秩父小沢になるが、大ノマ乗越を目指して、シール登行で詰めていく。前日同様に縦溝がうるさく、シール登行がしにくい。
登山者が1名、雪渓の右脇を登っているが、いったいどこを目指しているのだろうか? ルート的には夏道から離れているし、そのまま登ると大ノマ乗越ではなく、弓折岳に直接登り上げることになるが...
さすがに前日の疲れが残っている。足取りが重い。落石も結構多いので、上部を注意しながら登る。
シール登行を開始してから2時間近くで大ノマ乗越に到着。出発してから6時間近くが経過。前日に登った槍ヶ岳が目の前に!
弓折岳までは雪がつながっていないので、今日はここまでとする。反対側の双六谷方面は沢の音がするので、すでに沢は割れているのだろう。3年前のオートルート縦走の時は、双六小屋から双六谷を滑り、大ノマ乗越に登り返したのであった。
それではシールを外して滑走に。出だしは縦溝凹凸が激しいので、慎重にドロップ!
縦溝と落石がうるさかったが、高度を落とすのはあっという間であった。今日はスキーヤーは私のみ。部分的にはフラット気味な所もあり、快適な滑れたところが多少なりともあったのは救いであった。滑走シーンについては動画をご覧下さい。
標高差にして570m、時間にして30分ほどの滑走が楽しめた。あとは行きと同様にスキーとブーツを担いでの下山となった。行動距離20.8km、行動時間9時間58分、累積標高差1400mであった。前日の槍ヶ岳飛騨沢ほどではないが、やはり今日も滑りはわずかで、ほとんどがスキー担ぎの変態系となってしまった!
前日に引き続き、登山者に優しいひがくの湯で汗を流し、夕食を食べてから帰路についた。
帰宅後、さすがに疲れが出て、しばらく食欲不振となってしまった。私にもまだ普通なところが残されてはいたということですね!
YouTubeにアップした記録動画です。滑走シーンをご覧下さい!
そろそろ今シーズンも納板となるが、最後はどこで締めようか? やはり変態系だろうか?
変態系バックカントリー第4弾につづく?
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