テント泊BCで高妻山登頂と中妻沢滑走 その2
テント泊BCで高妻山登頂と中妻沢滑走の2日目の記録です。概要と1日目の記録については、テント泊BCで高妻山登頂と中妻沢滑走その1をご覧下さい。
2日目もいい天気でした。
モルゲンロートに輝く中妻山!
1600m地点までは前日の偵察トレースを使えるので楽チン!
日の出!
しかし1600m地点を越えるとノートレースとなり、2人で交替しながらラッセル!
ラッセルはそれほど大変ではない!
順調なペースで高度を稼ぐ。上部は藪はうるさくない。
やがて尾根がはっきりしなくなり、木も少なくなる。
標高が高いのか、すぐに息が上がるようになり、何度も立ち止まりながらゆっくりと標高を上げる。
中妻山とよばれる2207m小ピークが近づく。
湿雪がスキーのエッジに凍り付いてスキーのスライドがしづらくなったので、やむを得なく雪を除去する。
中妻山からは2年前に登った乙妻山が背後に!
正面には目指す高妻山!
途中から尾根は痩せて岩稜となるので、スキーをデポして、アイゼン・ピッケルスタイルで進む。テレブーツでのアイゼン歩行はなかなかつらい!
木の枝が登攀を妨げる。ここの帰りで、私のアイゼンの爪が木に引っかかって斜面を転げ落ちる事態に! 柔らかい雪の上で、うまく止まったが、危うく大滑落となるところだった。今回2回目のヒヤリで、大反省!
雪が柔らかくてうまく乗り込めない!
つぼ足でラッセルルート工作中のSayaちゃん! つぼ足セッションはSayaちゃんに先頭を全てお任せしてしまった。さすが20代最強女子です! 私はパフォーマンス低下中!
目の前に高妻山が近づいてきた!
アイゼンの爪とピッケルを効かして最後の登り!
軽量アルミのピッケルは心許ない! やはりしっかりしたピッケルを持ってくるべきだった!
高妻山の山頂に着きました! 余裕のSayaちゃん!
疲労気味だが、ガッツポーズ!
右から妙高山、火打山、焼山!
後立山連峰!
往路を中妻山まで戻る。下りは要注意!
中妻山から高妻山を振り返る! 途中、あわや大滑落かというヒヤリがありましたが...
さて、楽しみにしていた滑走です。黒姫山に向かって中妻沢へドロップ!
妙高山をバックに!
最上部はパックされていたが、下るにつれて極上のパウダーに!
気持ちのいいオープンバーンです!
途中、梯子尾根を登ってくる写真家の梶山正さんたちと会いました。梶山さんの入山は事前にSayaちゃんから知らされていましたが、「岳人」で連載中の「日本百名山冬季登頂記」の取材のためだそうです。
沢床に入る!
下部は気温上昇でグサグサ雪。両岸から雪玉がたくさん落ちてきていた。最後は、前日の二の舞にならないように、段差と穴に気を付けての滑走。
あっという間に、テン場に戻りました。
テントを撤収したら、全装備を背負って、佐渡山のコルへ登り返す。
佐渡山のコルに到着。あとは滑るだけ!
佐渡山のコルからの滑走は、グサグサの激重雪と重荷での滑走で疲れる。
林道に出た! あとはジェットコースターのはずが、気温上昇でグサグサの湿雪は滑りが悪かった。
それでもそんなに漕ぐことはなく滑ることができた。無事、大橋に戻りました!
しばらくすると15人ぐらいのテレマーカーの集団が下りてきた。これだけのテレマーカーを山で見ることは滅多にないので、聞いてみると、黒川春水さんが主宰するダイアモンドダストのツアー御一行様でした。黒川さんとお会いするのはおそらく初めて。黒姫山南面を滑ってきたとのこと。黒川さんは神戸出身で、関西のテレマーカーのこともよく知っていた。ツアーにこれだけのテレマーカーを集められるのは、なかなかのカリスマの持ち主と思った。KTC関西テレマークスキーコミッティも負けていられないね。
下山後は、たまたま妙高に滑りに来ていたSさんと合流して、杉野沢温泉苗名の湯で汗を流す。それから道の駅あらいに移動して、きときと寿しで打ち上げ!
2次会は食堂ミサで、シメはラーメン!
今回、ヒヤリが2回あったのは大きな反省点ですが、天気に恵まれて厳冬期の高妻山登頂ができ、中妻沢でパウダーを味わえたので、大いに満足なスキー山行でした。またテント泊スキーがしたい! やはり山屋は山で泊まらないとね!
YouTubeにアップした記録動画もご覧下さい。
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