明王谷・白滝谷:初めての比良の沢は増水で歓迎される!
ホームの金剛山高天谷で沢登りの勘を取り戻したところで、先週末は比良の沢へ行ってきました。当初の天気予報は雨予報でしたが、幸いなことに晴れ男の神通力によって行動中に雨に降られることはありませんでした。その代わり、降雨後の増水が私たちを歓迎してくれました。まったり沢登りのはずが、徒渉も高巻きも本気モードになり、ある意味よいトレーニングになりました。
【日程】2015年6月27日(土)
【山域】比良
【渓谷名】安曇川水系 明王谷・白滝谷
【メンバー】Sさん、マメゾウムシ
【天候】曇り
【コー スタイム】坊村駐車場7:00〜三ノ滝下8:51〜林道9:08〜牛コバ白滝谷入渓地9:30〜白石谷との二股11:12〜白髭淵11:36〜夫婦滝上13:34-43〜牛コバ林道末端14:41-53〜坊村駐車場15:38
今回のパートナーは初めて一緒に行くSさん。Sさんとは坊村の駐車場で早朝に合流。Sさんはトレランもされているということで、体力的には問題なさそう。ただ沢登りについての技量は未知数なので、初心者向きの沢とはいえ、ロープ等の登攀具はしっかり準備しました。
登山口でしっかり登山届を記入。
名王院への橋を渡って、右岸から入渓。
平水の時を知らないのだが、降雨直後で増水しているようだ。
北アルプスあたりの沢かという水流の勢いで、最初からヘツリは本気モード。
淵は泳いで突破できる状態ではなさそうなので、巻きまくりますが、結構シビアなところもあり、これも本気モード。巻きでもSさんはしっかり登って来ます。二ノ滝も巻きます。
目の前に三ノ滝が姿を現す。
直登は無理なので、いったん林道に上がることに。
明王谷は水量が多く、突破に時間がかかりだし、安全面も考えて、残りはカット。林道を歩いて白滝谷の入渓地点へ向かうことにする。
牛コバから白滝谷に入渓。
5M以下の滝が連続します。
沢沿いに登山道が通っているので、エスケープは容易。時々滝を巻くのに登山道を利用させてもらう。登山道は2箇所ほど沢を横切るので、今回のような増水時は、一般登山者も徒渉となる。そのような箇所にはロープがかけてあった。
魚影があったので、竿を出してみたが反応なし。やはり登山道が横を通っている沢は魚がスレてダメかな。
下流の明王谷に比べると、少しはまったりモードに。
このような滝をいくつか越えると白石谷との二股に到着。白石谷には布ヶ滝25Mが落ちるのが見える。
我々は右の白滝谷を進む。ちょっと水量は多いが、美しい渓相の遡行が順調に続く。
いくつか滝を越えると、やがて両岸が狭まったところに白滝谷が姿を現した。
白滝谷は右岸側から巻いたが、途中のトラバースが嫌らしかったので、念のためロープでSさんを確保して通過した。
白滝谷から沢は廊下状になり、滝が連続し白滝谷の核心部となる。まずは6M斜滝で、右岸を登る。
すぐに10M斜滝で、迫力のある水流横の階段状部分を登る。
その後も廊下状の小滝を次々と超える。
廊下を抜けると、2条15Mの滝。
左岸側から登る。
2条15Mの滝を越えて進むと、左から2条の大きな滝が見えた。
これが夫婦の滝で、直登はできない。この上流は単純な沢歩きとなるようなので、ここで終了!
左岸についている滝見道を登って滝上に出る。
滝上には休憩舎があり、登山者が休んでいた。
トイレもあったが、ドアが無かったりで、とても使用に耐えられるものではなかった。
下山は沢筋についている登山道で。途中、徒渉もあるので、沢装備のまま。沢を見ながらとなるので、まるで往路をそのまま戻っている感じ。
比良といえばヒルだが、Sさんの渓流スパッツに1匹入り込んでいたが、噛まれてはいなかった。
牛コバからは長い林道歩きとなり、途中でパラパラと小雨が降り出したが、濡れるほどではなかった。今回も晴れ男の神通力がなんとか通用した感じ!
下山後は朽木の天空温泉に移動し、汗を流してから解散となりました。
平水時は泳いだりシャワーを浴びたりして遡行できる沢のようだが、今回は増水によって1〜2ランクのグレードアップ。ある意味、よい経験とトレーニングになったかな?
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