黒部源流周回スキー5:中俣乗越〜北ノ俣岳〜飛越新道
5月連休に行った黒部源流周回スキーの5日目(最終日)の報告です。コースタイムや天気などの概要については速報をご覧下さい。
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3日目(5月6日):中俣乗越〜北ノ俣岳〜飛越新道
いよいよ下山日の朝を迎えた。この日も天気がよかった。山行期間の5日中4日が晴れたのはよい方だろう。
北ノ俣岳への広大な稜線をトラバース気味に進み、途中にあるピークの赤木岳などは巻いてしまった。
出発してから1時間半もかからずに北ノ俣岳に到着。ここを起点に5日間かけて黒部源流を周回してきた。
剱岳!
槍ヶ岳!
名残惜しいが、下山しなければ!
北ノ俣岳からの下りはスキーを担いで素直に夏道を下った。ここは初日に無理して雪をつないで登って、ひどい藪漕ぎになったところなので。
途中でお腹が痛くなり、ハイマツの影で... 後半2日間はお腹を下していました。
雪がつながり出したら、スキーを履いて滑走! 例年ならば山頂から滑れるのだが...
北ノ俣避難小屋を過ぎて、樹林帯に入る。
寺地山への登り返しだが、途中から南側を巻いた。
寺地山を過ぎたら、滑るだけ。シール無しスキーでの歩行は多かったが...
途中にいくつかある小ピークはA川さんのナビゲーションでうまく巻いた。
飛越トンネルへ下りる斜面はすでに滑走できる状態ではなかったので、スキーを担いで下った。
トンネル前には正午過ぎに到着。
林道上で滑れたのは最初だけ。
すぐに雪は切れ切れになり、スキーを担いでの林道歩き。
すでにトンネルの2km手前まで車が入ってこられるほど融雪は進んでいた。
下山後は神岡から富山側に少し行った所にある割石温泉で汗を流してから、帰路についた。
5日間も続けて山に入ったのは実に久しぶりのことである。日帰り山行を5〜10日間続けたことはあったが、山中泊では2年前に行ったオートルートスキー縦走の4日間が最近では最長である。今回はその時のオートルート縦走と同等かそれ以上に充実したスキー山行だった。力の揃ったよい仲間と行けたことも重要。黒部源流域は以前にトレランで日帰り周回したことがあるが(2012年8月の記録)、さすがに残雪期と言えど、この時期は4日〜5日はかけないと周回できない奥深いエリアだ。そのこともあり、立山や白馬に比べると黒部源流域はスキーヤーや登山者はだいぶ少ない。入山できた者だけがよい山と斜面を独占できるのだ。私はどうやら黒部源流の魅力に取り憑かれてしまったようだ。しばらく通い続けることだろう。
Comments
黒部川源流は山スキー天国、私も好きな所ですが、やはり遠いですね。
私の体力を考慮すれば、やはり太郎平小屋ベースにちまちまやるのが現実的なところ。
それにしても、せっかく好天続きのツアーだったのに、雪の状態は今ひとつだったようですね。
自然相手の遊びはなかなか難しいです。
Posted by: CIMA | May 14, 2015 09:22 PM
CIMAさん、どうもです。
太郎平小屋もよいですね。テン泊に比べると天国ですよね。
寡雪と縦溝は許容範囲でした。
こういう年もたまにはあるでしょうということで。
Posted by: マメゾウムシ | May 15, 2015 08:53 AM