KTCバックカントリー講習 in 氷ノ山東尾根
2月15日は、KTC関西テレマークスキーコミッティによる初心者対象のバックカントリー講習を氷ノ山東尾根で行いました。相川さんと私が講師役で、Sayaちゃんがサポートで入ってくれました。以下、報告です。
【日程】2015年2月15日(日)
【山域】鳥取・兵庫
【場所】氷ノ山
【メンバー】相川さん、Sayaちゃん、マメゾウムシ、受講生10名
【天候】曇り時々雪
【装備】テレマーク13
【コースタイム】氷ノ山国際スキー場9:11〜東尾根避難小屋10:42〜東尾根1380m付近12:42-13:06〜南側の沢1200m付近13:31-14:00〜東尾根1280m付近14:16-27〜東尾根避難小屋15:25〜氷ノ山国際スキー場
KTC関西テレマークスキーコミッティとしてミニツアーはテレマーク&クロカン関西講習会の際に行っていましたが、本格的なBC講習会は今回が発足後初となります。それにもかかわらず、10名ものテレマーカーが参加してくれました。BCツアーにテレマーカーだけがこれだけ集まるのは、他の地域でもあまりないことと思います。
集合は氷ノ山国際スキー場に8時でした。
早速、シールを板に貼って出発。
シール登行が初めての人もいるので、本格的な登りに入る前に、まずはキックターンの練習。
それでは杉林の急登を登るとします。
私は最後尾でサポート。Iさんが登りで後ろに滑ってばかりで、なかなか登れない。キックターンの技術もあるが、どうやら板の幅に対してシールがだいぶ細いのが一番の原因のようだ。このままでは登れないので、板を担いでもらい、つぼ足で登ってもらうことに。
なんとか東尾根に乗ることができました。
急登部分は他のメンバーにも板を担いでもらう。
再びのシール登行でもIさんは後ろ滑りしてしまう。
仕方なく、私が浅めにジグを切って登るので、その後を付いてきてもらうことに。
視界が悪くなったこともあり、1380m付近で登りは終了。
滑る前にピットチェック。
CT(コンプレッションテスト)E5程度で、雪面から5cm下でSC(サドンコラプス)で剪断。風の影響を受ける斜面ということで、スラブ化の傾向もあり。しかし、脆弱な層は浅く、樹林帯の緩斜面中心の滑走を予定していることもあり、まあ注意して滑れば問題はないだろうと判断した。
それでは滑りましょう!
東尾根のすぐ南側の沢を1200m付近まで滑走。ちょっと重めの湿雪ではあったが、このあたりの雪としてはパウダーでしょう!
思いっきり滑れたかな? ランチタイムとします。
東尾根へ登り返します。
再びシールを外して滑走!
転けてもいいですよ!
尾根が細くなってきたら、安全第一で板を担ぎます。
杉林の急下降ではジャンプターンをイメージしながら下ってもらいました。
杉林を抜けたら、最後の滑走!
全員無事に下山できました。
悪雪と言った方がよいコンディションでしたが、苦労しながらも楽しく滑れたのではないでしょうか?
参加者はもう立派なバックカントリーテレマーカーです。これから経験を積んでいけば、どんどん楽しくなっていきますよ。またぜひ行きましょう!
以下は今回の記録動画のリンクです。
Comments
関西のテレマーカーは、結束力がありますね。
今回の参加者は、今まではゲレンデテレマーカーだったのでしょうか?
それにしても、結構悪雪だったので、参加者の皆さん苦労したのでは?
Posted by: CIMA | February 17, 2015 05:41 PM
CIMAさん、どうもです。
今回の参加者は、今までゲレンデだけだったという人もいますが、半数ぐらいはテレマーク歴がまだ短く、将来的にはBC希望という感じの人たちだったと思います。
この悪雪はなかなか苦労していましたね。
転倒しながらでも滑って下りられたのだからなかなかと思います。
Posted by: マメゾウムシ | February 18, 2015 12:40 PM