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February 04, 2015

クローズアップ現代2015年2月3日放送「相次ぐ”バックカントリー”事故」

昨晩(2015年2月3日)のNHKのクローズアップ現代で、「相次ぐ”バックカントリー”事故」という放送があった。

最近のマスコミによる雪山事故についての報道は、「スキー場のコース外滑走」と「冬山のバリエーションであるバックカントリースキー」との区別を明確にしていないため、視聴者に「バックカントリースキー=スキー場から管理区域外の山へ滑りに行く無知な人」という誤った認識を与えているように思う。報道する側の勉強不足によるところが大きいと思うが、今回の放送もまさにその通りのものであり、ひじょうに残念であった。もし故意に歪曲して報道しているのであれば大きな問題である。

詳しく放送の内容を述べると、報道する側の認識は、「バックカントリースキー ≠ 山スキー」で、「山スキー=エキスパートの行うスキー」であるのに対して、「バックカントリースキー=スキー場から管理区域外の山へ滑りに行く無知な人」というものでした。これまでのマスコミによる報道と同様に、またも視聴者に誤った認識を提示してしまった感じです。

私たちの認識は、当然のことながら「バックカントリースキー=山スキー=冬山登山のバリエーション」です。ゲストの三浦豪太さんに責任はないとは思いますが、そのような大前提をしっかり説明できるコメンテーターに出演してほしかったですね。たとえば日本雪崩ネットワーク代表の出川あずささんとか。

それからアホかと思ったのは、かってブームの時に始めたスノーボーダーたちが高齢化して、よい道具を買えるようになったが、体力が衰えたのでバックカントリーを滑るようになったという怪説。山で重要なのはなんだかんだ言っても体力ですよ。もちろん知識や技術および経験も重要です。

そんな誤った認識ですから、せっかくの雪崩体験映像やニセコルールによる雪崩対策についての話題も色あせたものになっていて大変残念に思いました。

開田高原LODGE上天気さんのFBにも書いてありましたが、NHKには、誤った認識を視聴者に与えることなく、「丸腰でスキー場から山へ滑りに行くことは、サンダルで富士登山するようなものだ。」ということを分かりやすく伝えてくれさえすればよかったのです。

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Comments

はじめてコメントを致します。
東北メインで滑っておりますMt.Raccoと申します。
お名前は、Twitterでたまにお見かけしておりましたが、最近お近づきさせていただいております信州方面の方からもご紹介いただいたところです。(偶然、職業が同じだったため。)

さて、私もこの放映はライブで見ておりまして、「あちゃ~」と思っていました。
国営放送であるNHKで、しかも三浦豪太さんが出演されているにも関わらずあのような放送(熟年ボーダーが昔取った・・・、体力低下してBCへ・・・等々)で愕然としております。
特に問題なのは、ご指摘のとおり『BCスキー=コース外滑降=ならず者』という図式を確定させてしまった点かと思います。
(お陰で職場でも悪者呼ばわりです。)

何か、山スキー愛好者が力を合わせて情報を発信できないものかと考えている次第なのです。
もしかしたら、後日お力をお借りする機会もあろうことかと思いますが、その節はよろしくお願い致します。

長文・乱文にて失礼致しました。

Posted by: Mt.Racco | February 20, 2015 at 03:09 PM

Mt.Raccoさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。

NHKでありながら、事実に沿っていない問題のある報道でしたね。
私たちの認識は以下の通りだと思いますが、まったく正反対の内容に私も愕然としました。

・バックカントリースキーは昔から多くの人が楽しんでいる山スキーの別な名称
・バックカントリースキーヤーのほうが一般登山者よりも雪崩の危険認知が進んでいる
・雪崩死者のほとんどは経験者

ある情報筋によると、番組の方針は最初から決まっており、それに合ったコメントを出した人のみを採用したようです。

マスコミがこのような状況ですから、確かに山スキー愛好者が力を合わせて情報を発信することは必要かもしれませんね。
私にできることであれば、ご協力いたします。
その節は遠慮なくお申し付けください。

Posted by: マメゾウムシ | February 20, 2015 at 07:31 PM

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