ピリリと辛かった福井の亥向谷左俣
久しぶりのクライミングの翌日は、小松ブルーベル山の会のMさんたちと、福井の経ヶ岳に突き上げる亥向(びこう)谷左俣を遡行しました。初級レベルの沢のつもりが、ピリリと辛いクセのある沢で意外と手こずりました。
【日程】2014年9月21日(日)
【山域】北陸
【渓谷名】九頭竜川水系打波川 亥向谷左俣
【メンバー】Mさん、Nさん、Kさん、マメゾウムシ
【天候】晴れ
【コー スタイム】亥向谷林道駐車地点8:31〜左俣出合9:57〜915m二俣11:34〜1090m二俣12:41〜経ヶ岳南の尾根上1560m15:05〜経ヶ岳15:30-52〜保月山17:12〜銚子ヶ口展望広場駐車場17:48
前夜は道の駅こまつ木場潟で車中泊したが、集合もここに5時。今日のメンバーは前日のクライミングに引き続き小松ブルーベル山の会のMさん、そして同会ベテランのNさん、それからクライマーのKさんと私の4人。
まずは下山地点に車をデポしに勝山へ。一番標高の高い銚子ヶ口展望広場の駐車場に1台をデポし、私の車で勝原の奥の入渓地点へ向かう。
昔の記録では左俣出合まで林道を車で行けたようだが、道がオフロードとなったところで早々と駐車し、徒歩で向かうことにする。
途中、サルナシの実が鈴なりになっているのを見つける。もちろん収穫。
林道が終了したところで亥向谷の本流に出たが、行く手を堰堤に阻まれる。左岸側に旧林道の痕跡があり、そこを行くことに。昔の記録では車で通れたようだ。今は藪に覆われ、実に歩きにくい。
左俣の出合には駐車地点から1時間半ほどかかった。車で入れると思っていたので、想定外のことであった。
すぐに古い堰堤が現れたが、右から巻けた。
もう1つ堰堤を越えたら、6mの滝が現れる。これは右側にあるバンドで巻くのだが、崩壊していて結構手こずった。
途中、こんな感じでイワナはいます。遡行がメインなので,竿を出してもすでに魚に気づかれている状態なので、残念ながら釣果はなし。東向きの沢なので、なかなか明るい!
標高915mの二俣にかかる左俣の滝。
我々は右俣を進むがこちらも滝なので高巻く。念のためロープを出す。
標高1090mの二俣は左へ行く。右はゴーロで楽に稜線に出られるようだが、左の方が小滝があったりして面白いようなので。
こんなイヤらしい滝がまだ出てきます。ただし水はすぐに涸れてしまいました。
ロープは使わなかったが、落ちたらヤバい!
登るにつれてアルペンチックな山容に!
やがてササの藪漕ぎになる。ようやく稜線に出たと思ったら、登山道はなく藪漕ぎはまだ続く。どうやら経ヶ岳の南の尾根上に出たようだ。ちょっと予定より左に行き過ぎであった。
それでも経ヶ岳の山頂まではそれほど時間はかからなかった。一気に目の前が開けると嬉しい!
16時前に着けたので、日没前には下山できそうだが、予定よりだいぶ時間がかかってしまった。結構イヤらしいところが多かったからだ。
下山路は保月山まではアップダウンがあるが、あとは下りのみ。
途中に咲いていたミヤマリンドウはなかなか綺麗であった。
ブナ林もよいです。ただし、実は落ちていない。今年はブナは不作のようだ。
車のデポ地点に出ました。
こんな展望です。
この後、入渓地点の車の回収に1時間かかり、すっかり暗くなってしまった。大野のあったからんどに入浴できたのは8時近く。そして帰宅できたのは日付がちょうど変わった頃だった。
ちょっとピリリと辛いクセのある沢だったが、まあ、1日楽しめたからよしとしましょう。
Mさんのブナの中庭でも今回の記録がアップされていますので、そちらもご覧下さい。
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