焼山で滑落ヒヤリ! 景色は最高の北面台地!
前の週までスーパーファット板で新雪を滑っていたのに、急に気温が上がった先週。雪も急激なザラメ化が進んでいることを期待して、頸城の焼山に行ってきました。
【日程】2014年3月29日(土)
【山域】頸城
【場所】焼山(北面台地)
【メンバー】マメゾウムシ
【天候】晴れ
【装備】テレマーク
【コースタイム】笹倉温泉6:00〜火打山川橋6:15〜九十九折り(780m)6:53〜アマナ平(1020m)7:42〜北面台地(1250m)8:24〜賽の河原(1500m)9:10〜アイゼン歩行切替地点(1930m)10:16〜焼山12:30〜滑走開始地点(2380m)12:36-53〜賽の河原休憩地点(1590m)13:18-26〜アマナ平13:48〜笹倉温泉14:29
焼山は標高2400mで、登山開始地点である笹倉温泉が標高450mだから、標高差はほぼ2000m、距離は片道で10km以上と、日帰りで往復するとなるとそれなりの体力が必要な山である。おまけに上部はピッケルとアイゼンが必要になってくるので、雪山登山技術も身につけていないと登れない。今シーズンはロングルートでは猿ヶ馬場山と乙妻山に行っているが、それらのルートよりも焼山北面台地ルートの方が累積標高差は上まわる。厳冬期の焼山日帰りは困難を極めるだろうが、この時期であればラッセルがないので行けそうな気がする。1週間後に迫った山岳スキーレースのトレーニングも兼ねて日帰り山頂往復に挑戦してみました。
5時過ぎに笹倉温泉の第2駐車場に車を駐めた。準備をしていると、2台ほど車がやってきた。その1台は単独のテレマーカーで、もう1台は3人組のATスキーヤーでした。
笹倉温泉からすぐにシール登行できるだけの雪がまだ残っていた。単独のテレマーカーが先行したので、すぐに後を追うことにします。気温が高いので、シャバシャバ雪でした。
焼山川橋を渡り、林道沿いに進みますが、ショートカットできるところはショートカットします。
途中で、単独テレマーカーを追い抜いて先頭に立ちますが、すぐに後続が続いてきます。まあ、先は長いですから、そう飛ばさずに行きましょう!
九十九折りの急登を登り切ると、トラバース気味にしばらく林道を進む。前方は高松山。
それから緩やかな登りを登り切るとアマナ平に出ました。焼山の頭が見えています。
天気がよく、朝から気温が高かったので、ここまでで結構汗だくでした。アウターは必要なしでした。進行方向の左側の斜面を登るといよいよ北面台地です。
北面台地に出ると焼山が正面に現れます。いや〜、日本と思えない素晴らしい景色ですね。テントが1張りありましたが、テント泊にもよさそうな場所です。
ここまでは4年前に来たことがあります。その時は空沢山を目指したのですが、徒渉できずに、北面台地に転進しました。ただし、北面台地の途中までで、焼山の山頂へは行っていません(2010年2月の記録)。その時も北面台地の景色に感動しましたが、今回もあらためて感動しました。
北面台地に出てからはなかなか近づかない焼山でしたが、それでも歩いていれば近くなってきます。山頂の左側付近に噴煙が確認できました。
北面台地を振り返ります。
焼山へは真っ正面からは登れなそうなので、右側を回り込む感じで登っていきます。標高を上げていくにつれて、斜度がきつくなるだけでなく、雪もクラストしてくる。シール登行の限界に近づく前に、標高1930m付近でアイゼン歩行に切り替えました。
上方には氷化してそうなところもありましたので、手にはストックではなくピッケルを。
テレブーツでのアイゼン歩行は足首の曲がりがイマイチなので、直登がきつい。ジグを切って登るか、前爪蹴り込みのシングルアックススタイルとなる。軽量ピッケルはどうも振った感じが軽すぎて変な感じですが、それなりに効きました。それでも標高差500m近くをスキーを担いでアイゼン歩行で登るのは、息が上がるし、普段しない筋肉の使い方をするので、結構キツい!
後続の人たちも同様にアイゼン歩行に切り替えていたが、山頂まで登って来たのは単独のテレマーカーとスプリットのボーダーだけだった。彼らは私とそんなに距離は開いていなかったので、なかなかの強者のようでした。
アイゼンに切り替えてから2時間ほどかかって、ようやく山頂直下に出ました。
ここから山頂までは雪の付きがよくなく、往路を戻る予定でしたので、スキーをデポして空身で山頂へ向かう。
山頂には本日の一番乗りでした。山頂からは見事なパノラマでした。
南西方向には金山や天狗原山が見えて、その背後には北アルプスも見える。
東から南東にかけては、左から火打山と妙高山に、黒姫山も見えていました。
山頂は多少の風があり、寒かったので、すぐにスキーのデポ地点に戻った。ちょうど単独テレマーカーがあがってきたところだった。しばらくしたらスプリットのボーダーも上がってきた。彼らも空身で山頂に向かった。軽く食べ物を口に入れたら、早速、滑走開始。
すぐにアイゼンで登って来たカリカリの急斜面に出た。先週までセンター120mmのスーパーファット板のカーボンメガワットに乗っていたが、今日は久しぶりに春仕様のセンター81mmの普通の板なので、ちょっと感じが違う。転けてはいけないところだったのだが、数ターンしたところでうっかり転けてしまった。一時的に頭が下になって、さすがにヤバいと思ったが、意外と冷静であった。クルンとうまく体勢を入れ替えて、スキーのエッジで制動を掛けることで、なんとか滑落を止めることができた。
このあたりのスキーでの滑落停止は反射的なところもあるが、技術的なところもあるように思う。スキーがまだ下手な時に、結構怖いもの知らずでゲレンデの急斜面に入ったりしていたのだが、当然転けるわけで、そういうところでスキーでの滑落停止技術を身につけたのかもしれない。
ヒヤリの後はさすがに2度目の失敗は許されないので、クラストした斜面はアルペンターンで慎重に高度を下げることにした。
雪が緩みだしたところからは、しっかりテレマークターンで滑走を楽しんだ。
一気に滑り下りるのはもったいないので、北面台地の途中で休憩。結構スキーヤーは上がってきていたようで、下方には姿が見えるし、新しいシュプールも付いていた。ほとんどの人たちが北面台地で引き返しているようだった。
北面台地は快適ザラメだったが、標高を下げると湿雪のストップ雪となった。今シーズン初の春仕様の細めの板ではかなりテクニカルな滑りが要求された。
気温上昇で雪が緩んだためか、急な谷では全層雪崩が頻発していた。あちこちからゴロゴロという音がしていた。写真は新田山の東斜面での全層雪崩。
平坦なところは漕ぎスキーもありで、下部は悪雪滑り。そんな滑りを含めてトータル標高差2000mを滑るわけですから、焼山川橋に出たときは結構ヘロヘロでした。水はハイドレーションで飲んでいたが、持ってきた1.5Lは復路の途中で飲み干してしまった。こういう暑い日は2Lは必要だ。
標高差2000mを8時間半での往復でした。滑落ヒヤリは反省でしたが、素晴らしい北面台地の景色を堪能しながら、長大な登りと滑りが楽しめる大変素晴らしいバックカントリースキーでした。充実感も最高でした。次回は火打山から縦走スキーをしてみたいと思う。
下山後は笹倉温泉で汗を流したが、今宵の宿も温泉で、同じ糸魚川市内ので長者温泉へ。
シャルマン火打から放山のツアーをしてき金沢の山仲間たちも同宿で、年度末の打ち上げを兼ねて特産の紅ズワイガニと糸魚川の美味しいお酒を味わったのだった。













































































































































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