« 黒姫山 東尾根 | Main | UTMBの準備についてアドバイス »

January 13, 2014

乙妻山 北東斜面で激軽パウダー天国!

年末年始バックカントリースキーの旅8日間を締めくくるのに選んだのは、ロングルートの乙妻山でした。

最後は単独でもありますので、軽く済ませようという思いもありました。しかし天気は回復するという予報。これは、以前から行きたかった乙妻山北東斜面往復にチャレンジするしかありません。

【日程】2014年1月5日(日)
【山域】北信
【場所】乙妻山 北東斜面
【メンバー】単独
【天候】雪のち晴れ
【装備】テレマーク
【コー スタイム】 大橋6:50〜林道黒姫分岐7:25〜佐渡山南のコル8:25〜氷沢川台地8:58〜北東斜面取り付き9:33〜稜線12:18〜乙妻山 12:36-50〜北東斜面滑走終了点13:12-28〜氷沢川台地14:02〜佐渡山南のコル14:49〜林道黒姫分岐16:05〜大橋16:13

前夜は連日お世話になっている道の駅しなので車中泊。ロングルートなので早立ちが肝心です。まだ暗い6時に大橋に到着しました。

Dsc_0025

大橋は小雪が舞っていて、他の車はなし。車の温度計で-11℃なので、実際には-13℃ぐらいの冷え込みでしょうか。明るくなった7時近くに出発しました。

P1051023

林道上にはしっかりとしたトレースが残っていました。入山者の多さがわかります。この大橋からは乙妻山以外に、黒姫山、佐渡山、五地蔵山へのルートがあります。

35分ほどで黒姫山方面への分岐。ここは左に行きます。

P1051024

しばらく林道を進むと沢にぶつかるので、そこを渡って、佐渡山南のコルへの尾根に取り付きます。あとは狭い尾根を登っていきます。

P1051025_2

尾根が広くなって、傾斜が緩くなってきたら、佐渡山南のコルはすぐでした。

P1051026

ここまで前日か前々日のものと思われるトレースがありましたので、ラッセル無しで来られました。雪も止み、青空も見えてきました。

佐渡山南のコルからはシールを外して少しばかり滑走できました。ただし、すぐに緩斜面になってしまいます。トレースに従って、氷沢川の左岸に渡ります。しばらく進むと幕営適地の台地に出ます。

幕営していたらしい跡があり、そこからいくつかのトレースが出ていました。トレースは氷沢川の右岸側に渡っていたので、私は左岸を進むことにします。ここからは1人ラッセルになりましたが、雪が軽いので比較的楽です。

途中、沢割れに行き詰まり、左岸側を少し登り返したりして進むと、林道に出ました。林道上には右岸側から来たトレースがついていたので、幕営地跡からトレースをついていけばもっと楽に進めたようです。しかしながら、やはり自分でルートファインディングしていく方がよいように思います。雲がとれて、妙高山が見えていました。

P1051027_2

北東斜面に向かう沢に出くわしたら、林道から離れて進みます。トレースは途中から尾根に向かっていたので、どうやら1906mの標高点のある尾根を進んだようです。再び1人ラッセルが始まりましたが、雪が軽いので、それほど辛くはありませんでした。所々、木に目印も付いていました。

P1051028_2

標高を上げていくと、やがて木がまばらになり、登りやすいところを選んで登る。さらに標高を上げると傾斜がだんだん増していき、シール登行ではスリップしやすくなる。シール登行の限界に近づいていく。スキーアイゼンを車に置いてきてしまったことを悔やむ。

パフォーマンスも急激に低下し、スピードも落ちる。どうやら脱水気味のようだ。もう少し水を多めに持ってくればとまた悔やむ。時間的にも13時までに山頂に到着しないと日没に間に合わなくなるかもしれない。ちょっと焦る。

標高2180mで、正面突破は無理と判断し、左手に見える稜線の低いところへトラバースすることにする。これは正解で、斜度が緩くなり、なんとか稜線に出ることができた。

P1051029

もう少し早めに左手に行っておけば、もっと楽に登れたに違いない。まあ、初めてのルートはこんなものだろう。

あとは稜線を最高地点へ向かって進むだけ。乙妻山が次第に近づいてくる。

P1051030

なんとか13時前に乙妻山山頂に着くことができた。

P1051031

今日の入山者は私1人のみ。山を独り占めできる!

高妻山です。手前の小ピークが中妻山かな?

P1051033

北アルプス方面です。

P1051034

さて、時間的にそんなに余裕はありませんので、滑走開始です。

P1051036

山頂直下は急斜面なので、雪崩のリスクを警戒し、稜線を登って来たトレースに従い戻ることにします。新雪の中にズレる層がありますので、急斜面では点発生の雪崩は起きるかもしれません。ただし、スラブ化はしていないので、面発生の大きな雪崩は起きなそうな感じでした。

稜線直下の滑り出しはクラストしていましたが、すぐに快適な激軽粉パウダーとなりました。トラバース気味に乙妻山山頂直下の斜面に入ってから、あとはあまりの雪の良さに雄叫びをあげながらの滑走と終始なりました。パウダー天国です!

滑走動画を撮っていますので、その動画を観て、気分を味わって下さい。

(動画の短縮バージョンは、「山の話題を信州松本から配信する情報番組Mt-channel(通称:やまちゃん)1月14日(火)放送」で放送されました。)

3時間かかって登った北東斜面も、わずか20分ほどで滑走終了。いやあ〜、斜面を独り占めにして、今シーズン最高の雪と滑りでした。この8日間にわたるツアーの最後を締めくくるのに実にふさわしい滑りとなりました。

ちょっと余裕が出たので、大休止し、持ってきたカレーヌードルをいただく。

P1051040

あとは自分のトレースに従って戻るだけ。佐渡山南のコルまでの登り返しはそれほど大変ではなかった。

P1051041

佐渡山南のコルからはあとは滑るだけということで、ちょっと油断してしまった。尾根の末端まで滑りすぎて、シールを付けて登り返すはめに。その後の滑りはさらに佐渡山からのシュプールについて行ってしまい、同じ尾根の末端に再び戻るというアホなことをしてしまった。ここはしっかり地図を見て確認すべきであった。

その後、林道にはすぐに出ることができた。林道はよく滑り、かなり短時間で大橋に戻ることができた。

最後にミスをしてしまい、9時間半という行動時間になってしまったが、それ以外は思い出に残る素晴らしい満足なバックカントリーツアーでした。日帰りでの単独山頂滑走に成功した鍵は、やはり天気と雪に恵まれたことでしょうね。これでラッセルが大変だったら、きっと単独日帰りは難しかったと思います。

年末年始バックカントリースキーの旅は、パウダーに当たった大変充実した8日間でした。

年末年始バックカントリースキーの旅8日間に戻る

|

« 黒姫山 東尾根 | Main | UTMBの準備についてアドバイス »

Comments

実にラッキーでしたね。
今回の条件であれば、普通のファットスキーでも行けたのでは?
乙妻山は、以前から興味があったのですが、最近週末となると結構人が入るようなので、様子見が続いています。
やはり距離があるので、私だったらテン泊になりそうな気がします。

Posted by: CIMA | January 10, 2014 at 10:03 PM

マメゾウさんはじめまして、abu8といいます。5日の日は佐渡山に行ってました。ただ、大橋を9:40発で、その後一番最初に戻ってきたので知らないと思います。翌6日は乙妻山にトライしましたが、1850m地点で時間切れ敗退でした。帰りを考えると、やっぱり午後1時が限界かなと自分も思っていましたので。
高妻も是非機会ありましたらトライしてみて下さい。乙妻よりワンランク上がります。
以前のブログで、N田さんともお知り合いのようで世間は広いようで狭いなあと感じています。
自分もほとんど単独なんですが、機会ありましたらよろしく!

Posted by: abu8kg | January 11, 2014 at 01:42 PM

cimaさん、いつもどうもです。
確かに昨シーズンまで使っていた板でも十分に行けたかもしれませんね。
テントで2泊ぐらいして、のんびりと乙妻山だけでなく佐渡山や五地蔵山の斜面を楽しむのもよいかもしれません。

Posted by: マメゾウムシ | January 12, 2014 at 04:33 PM

abu8さん、はじめまして。
コメント有り難うございます。
abu8さんのブログとヤマレコの方も読ませていただきました。
テレマークにトレランもされるのですね。
私とスタイルも似ています。
機会がありましたら、ご一緒しましょう!
高妻山も狙ってみます!

Posted by: マメゾウムシ | January 12, 2014 at 04:36 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« 黒姫山 東尾根 | Main | UTMBの準備についてアドバイス »