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September 11, 2013

テレマーカーのUTMB参戦記PART2(Courmayeur〜Chamonix)

テレマーカーのUTMB参戦記PART2(Courmayeur〜Chamonix)

Courmayeurの町からは、しばらくロードを登り、やがてトレイルに入る。このトレイルが結構な急登で、きついが、どんどん標高は上がっていく。一般トレッカーも結構いる。

CourmayeurからRefuge Bertoneまでの標高差800mを登り切ると、しばらくアップダウンがあまりない気持ちよいトレイルが続く。ただし、登りはまあまだ登れるし、下りは重力を使えるが、すでに80kmを走っている足には、フラットはフラットで走るのがきつい。

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このあたりではだいたいペースが同じメンバーが周囲を固めるようになり、同じ人たちと追いつ抜かれつとなる。基本的に登りは外国人の方が速く、どんどん抜かれていくが、彼らは下りは苦手らしく、抜き返すことができます。

抜き方ですが、基本的に外国人ランナー(主にフランス人?)は、背後に人がピタッとついても道を譲りません。彼らもそうしていますが、抜けるぐらいのスペースが横にできてから抜きます。いつまでもスペースができない場合は、一言言ってから抜きます。逆に、私の場合は、背後に付かれれば道を譲りますが、お礼も言わずに抜いていくランナー(主にフランス人?)が結構多いのには、ちょっと不愉快な気分になります。まあ、文化の違いもあるでしょうから、ここで不愉快になっても仕方がないところです。

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まるで北アルプスの高山帯を走っているようですが、ロバの糞が結構落ちているのが違うところです。

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イタリアの最後のチェックポイントであるArnuvaには家族が先回りして待っていました。ここは94.5km地点で、ようやく半分の距離を越えました。制限時間まで1時間半の貯金になりました。まあ、こんなペースで最後まで行ければよいのですが、もう少し貯金を増やして、大休止をするぐらいの余裕を持ちたいところです。次に家族に会えるのは、ゴールということで、休憩せずに先を急ぐことにします。

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Arnuvaからはコース上の最高地点である標高2537mのGrand Col Ferretへのきつい登りです。きついですが、景色は最高です。

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トレイル上には高山植物も咲いています。ゆっくり撮影したいところですが、そんな余裕はありません。

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Grand Col Ferretからはスイス領になります。ここからは登った以上の下りが続きます。太ももはすでにパンパンです。それでも下りはしっかり走り、La Foulyのチェックポイントでは、関門時間まで2時間の貯金ができていました。

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La FoulyからPraz de Fortまでは緩やかな下りとなります。

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Praz de Fortには特にエイドもなく、次のチェックポイントであるChampex-Lacへは標高差300mの登りとなる。途中で暗くなり、2晩目を迎える。

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Champex-Lacのチェックポイントは122.4km地点で、残りは45.3kmとなり、ようやくゴールが近づいてきているという実感がわきました。関門時間までの貯金は2時間15分ほどとなりましたが、まだこの先何が起こるかわかりません。このチェックポイントでもリタイアする選手が結構いました。ペンネやパンなど食糧と飲物をしっかり取り、シャモニまでの3つのピーク越えに備えます。Champex-Lacは湖のほとりにあり、昼だったら、さぞかし綺麗な所だと思います。

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2晩目の夜間走行はやはり試練の場でした。2つ目のピーク越えでは猛烈な睡魔に襲われました。眠りながら進む感じなので、ペースはかなり落ちました。なんとかCatogneのピークは越えたものの、下りは眠気で走れず、1回転けました。おまけに幻覚まで見る始末。岩や木などが人に見えたりしました。それでもなんとか気力だけで進みました。

Vallorcineのチェックポイントに着く前に夜が明けました。関門時間までの貯金は2時間ほどで、意外と貯金が減っていないことにホッとしました。ここからはいよいよ最後のピーク越えとなります。

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3日目も天気がよいです。最後のピークであるLa Tete Aux Ventsまでは標高差800mです。コーヒーをガバ飲みしたこともあり、眠気はなくなっていました。Cos des Montesまでは沢沿いの緩やかな登り。沢があると渓流釣り師の本能というか、つい魚影をチェックしてしまいます。結構、魚がいます。マスでしょうが、40cm以上のものもいます。竿を出せば、きっと入れ食いでしょうね。

Cos des Montesからは急な登りが始まります。時間は十分にあるので、焦らずに登ります。やはり登りは外国人に抜かれていきます。これだけの距離を走っていても、これだけ軽やかに登れるのは凄いと思います。日本人とは体の構造が違うような気がします。

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最後のピークに登るとモンブランが目に飛び込んできました。最高の景色が広がります。

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眼下にはシャモニの町です。ついに帰ってきました。

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ピークでは日本人ランナーが7人ほど集結。お猿さんのコスプレの有名人は取材を受けていました。

最後のチェックポイントであるLa Flegereで、気合いを入れます。後は下りだけ。十分に完走できそうです。

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シャモニの町を目指して、ラストスパートです。足はパンパンですが、ラストスパートができる余力は残っています。先行している選手をどんどんと追い抜き、ついにシャモニの町に入りました。沿道の声援が凄いです。この時だけは私もヒーローになった気がします。

ゴール手間では妻子が待っていました。一緒にゴールを目指します。かみさんは私のスピードに付いて来れないので、娘と一緒に走る。

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ついに完走しました。ゴールのシーンはインターネットでライブ中継されていて、なんと日本にいる友人が見ていたそうです。

現地時間12:07にゴール。記録は43時間36分59秒で、1226位でした。制限時間まで残り2時間23分でした。完走者だけがもらえるフィニッシャーズベストとともに記念撮影。

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ホテルに戻り、シャワーを浴びて、きれいな体になってから乾杯!

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缶ビール2本で眠りに落ちてしまいました。夕方にいったん目が覚めましたが、外食するパワーはなく、目の前のスーパーで買ってきた食材とお酒で、妻子にあらためて祝賀会をしていただきました。

決して速くはない、平均的なランナー。冬はテレマークスキーでのバックカントリースキーがメイン。そんなランナーでも、UTMBを完走できました。

一般ランナーにとってUTMB完走は決して夢ではありません。皆さんもぜひ挑戦してみて下さい!

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Comments

クールマイヨール! とても懐かしい! スキー場を18年前に滑りました。写真の岩峰からの大雪崩もその轟音とともに目撃。ガイドと共に、午後からはゲレ食で超宴会でした。ゲレ食なのにふんだんに振舞われるワインとパスタがとても美味しかった。また行きたいなぁ。

Posted by: 川崎H邸主人 | September 13, 2013 at 09:34 PM

川崎H邸主人さん、コメント有り難うございます。
クールマイヨールはイタリアだけあって、パスタは美味しそうですね。
シャモニでのイタリアンはイマイチでしたので。
大雪崩は迫力ありそうですね。

Posted by: マメゾウムシ | September 16, 2013 at 07:21 AM

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