まだまだ滑れる木曽御嶽山
先週は平日に休暇を取得して、木曽御嶽山、乗鞍岳、立山と3000m峰3座のハシゴ山頂スキー滑走をしてきました。
今年は、私が所属している神奈川の山岳会が還暦を迎えるということで、土曜日にその記念行事があったのですが、私は遠方のために出席できない。
単なる欠席では面白くないということで、会の還暦を祝う記念山行として行ってきました。
まずは木曽御嶽山の滑走報告です。
【山域】木曽御嶽山
【場所】長野県
【日時】2012年5月24日(木)
【メンバー】マメゾウムシ
【天 気】 晴れ
【コースタイム】6合目中ノ湯駐車場6:25〜7合目ロープウェイ分岐7:24〜8合目金剛堂8:31〜9合目覚明堂9:59〜剣ヶ峰10:42-11:11〜7合目ロープウェイ分岐11:50〜6合目中ノ湯駐車場12:29
御岳ロープウェイスキー場がグリーンシーズンしか営業をしなくなり、御岳2240スキー場も4月1日まででクローズし、今までのように春に気軽に滑れる御嶽山ではなくなった。まあ、その分、多く歩けばよいわけなのだが。
ということで、中ノ湯駐車場から往復してきました。御岳ロープウェイが営業しているときよりも標高差で300mを余計に歩かなければならない。それでも合計の標高差は1200mほどだから、そんなに大変というわけではないのだが。
前夜の2時ぐらいに中ノ湯に着いたが、さすがに平日だけあり、車は1台も駐まっていない。駐車場にはトイレはあるが、水は出ていなかった。山奥だけあり、星空は綺麗であった。
3時間ほどの睡眠で起床し、6時半前にスキーを担いで駐車場を出発した。天気は見事な快晴であった。出発時はトレランシューズを履き、テレブーツはビンディングに固定して担いだ。中ノ湯の建物の横を通って進んでいく。
出発して30分ほどで、雪が出てきたので、トレランシューズからテレブーツに履き替える。7合目のロープウェイ分岐を過ぎたあたりから、雪がつながり出したので、シール登行を開始した。思ったより下から雪がつながったので、嬉しい。滑走距離もかなり行けそうだ。
シール登行になって、肩の荷も軽くなって、ほぼ夏道沿いに快適に登って行く。やがて森林限界となり、御嶽山の山頂も見えてきた。
中央アルプスも見えるし、明日行く予定の乗鞍岳もよく見える。
夏道のある尾根上は8合目金剛堂あたりから雪がなくなる。いつもは尾根の北側の雪の付いた斜面を行くのだが、上部で雪が無くなるので、スキーを脱がないといけなくなる。ちょうど斜度がきつくなる手前の2750m付近で北側と南側が雪でつながっているところがあるので、そこから南側の斜面に回り込んで、登ることにする。
あとはひたすらキックターンを繰り返して行けば、肩に出た。剣ヶ峰まではもうすぐだ。
二ノ池はまだ凍結していた。
稜線に忠実に行ったので、途中で雪が無くなって、1回スキーを脱いだが、一ノ池の方に回り込めば、雪はつながっていた。剣ヶ峰には3人の登山者がいた。おそらく王滝コースから登ってきたのだろう。
王滝山頂方向を見下ろす。
風もなく、気温もそれなりにあり、昼寝をしたいぐらいだが、下山したら乗鞍への移動がある。休んだら早速滑走だ。
山頂の一ノ池側はクラスト気味であったが、肩から下は快適ザラメであった。まずは2750mまでは夏道の南側の斜面を滑走。大斜面を独り占めだ!
2750mからは北側の斜面へ回り込む。下の写真の左側の尾根の下と、金剛堂の間で雪がつながっている。
北側の斜面の滑走。
8合目金剛堂を過ぎると、まばらなダケカンバ林となる。快適なのはここまでであった。
例年の同じ時期ならば、このあたりで雪がなくなる。しかし、今年はさらに滑って行ける。その先は濃い針葉樹林の中の滑りとなった。
うまく木の間を縫う感じで滑っていくが、雪面の凹凸も激しくなるので、慎重な滑りとなる。
雪が途切れてきたところで、スキーを担いでの下山となった。
スキーを担いでからは30分かからずに、駐車場に戻ることができた。相変わらず車は1台だけであった。
標高差1200mのうち、この時期に900mも滑れれば上出来である。天気にも恵まれて、大斜面を独り占めできた満足な滑走であった。下山後に、御岳ロープウェイスキー場近くで猿の群れに出会った。ここに来ると、いつも猿に出会う。
汗を流そうとした木曽温泉は休みだったので、乗鞍に着くまで温泉は我慢したのであった。
Comments