大渚山滑降大会に参加
先週末は長野県小谷温泉で開催された大渚山滑降大会に参加してきました。
この大会の企画趣旨は以下の通りです。
小谷温泉スキー場は大正時代に白馬山麓で最も早く開かれたスキー場です。山田旅館は私 山田誠司で21代目ですが、先々代の19代目当主 山田 寛の先見
の目とスキーへの情熱によって、切り開かれ、昭和に入ると、大学の山岳部、企業のスキークラブなどの合宿地として賑わいを見せました。昭和18年にはこの
小谷温泉をベースに大渚山大滑降は開催されました。スキー大会としても最も歴史が古く、その頃は戦時中、大渚山大滑降演練大会の名で、体力の向上やスキー
技術の習得と普及のため行われました。頂上をスタートし、旗門はなく麓の小谷温泉への街道がゴールの雄大なスケールで、スキーの原点といえる滑降大会でし
た。
長野県にスキー伝来100年目の今年、70年目の復活大会を企画しました。現在では樹木も育ちオープンバーンも少なくなり危険なため、レー
スは上部の一部分を使い、誘導旗門のみのオフピステを滑走するシンプルなタイムレースをします。全体としては、みんなで登り、滑って楽しむ、ツアーイベン
トです。競技指向でなくテレマークやバックカントリー指向のアルペンスキー、ボーダーの方でも参加できます。宿泊は山田旅館で、夕食時には表彰式と復活祝
いの懇親会として、昭和初期のスキーフィルムの映写なども予定をしてます。ぜひ楽しみください。
2日目は前日のコースをベースにスピードツアー
を実施します。普通1日がかりのコース標高差1200Mを半日ほどで走破します。最近、開発や発売の目白押しの軽量ツアー用具を生かして、新たなバックカ
ントリーツアーの提案と、普及を目指します。用具の重さやレベルも様々なので、アスリートから一般まで、ガイド兼ペースメーカーを数人配置しますので、自
分にあったグループについていってください。レスキューの最後尾もいますのでどなたでも安心して参加できます。4月1日に栂池で行われる山岳レースのト
レーニングにもなりますので、ぜひ、楽しみながら挑戦してください。電力問題が注目される今日、索道ありきのスキーだけでなく、純粋にバックカントリーの
魅力を知ることのできる場所ですし、まさにエコリズムのスキーです。ぜひ、このイベントへのご理解、ご協力をお願いします。
いやー、楽しい2日間でした。
スキーの原点は自分の足で登っただけ滑る。
滑る斜面はもちろんオフピステ。
まさに今のバックカントリースキーは原点帰りです。
この大会の参加報告については後日アップします。
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