北海道遠征その3(余市岳途中まで)
北海道遠征最終日はキロロスキー場から余市岳を登る予定でしたが、途中でホワイトアウトとなり、仕方なく飛行場の南西側からスキー場方向の沢へ滑り込みました。山頂は踏めませんでしたが、軽いパウダーを味わえました。以下、記録です。
【山域】余市岳
【場所】北海道
【日時】2011年3月16日(水)
【メンバー】CL マメゾウムシ、Aくん
【天 気】 晴れ時々曇り
【コースタイム】キロロゴンドラトップ9:20〜飛行場南西側10:01-10:14〜キロロスキー場駐車場11:01
A君宅で6時に起床。なにか体が熱っぽく、調子が悪い。どうやら飲み過ぎて口を開けて寝て、おまけにシュラフにしっかり入らなかったためか風邪を引いてしまったようだ。簡単に朝食を済ませて出発。江別から朝里までは高速で、あとは下道でキロロスキー場へ向かう。
キロロスキー場の営業開始は9時からであるが、だいぶ余裕をもって到着した。スキー場は平日だけあって、人が少ない。晴れ間は見えているが、ちょっと雲が多いのが気になる。
ゴンドラの1回券1000円を購入して9時ちょうどにゴンドラに乗り込む。ゴンドラを下りるとすでにそこは標高の1180m。余市岳の山頂には雲がかかっている。
余市岳は札幌近郊では一番高い山で1488mだが、ゴンドラを利用すると、標高差300mほどのお手軽コースである。ただ舐めてはいけない。ゴンドラを下りた場所は飛行場とも呼ばれるだだっ広い地形である。ガスが出てホワイトアウトになると、まったく自分のいる場所がわからなくなってしまう。行動が天気に左右されるところである。
その飛行場を余市岳へ向かって進んでいく。風邪のせいか息があがる。そして恐れていたことが起こった。ガスと風が出て急速に視界が悪くなっていった。
しばらく待つか、それとも山頂は諦めて、ここから滑るか、なかなか判断が難しいところである。A君には申し訳ないが、体調がいまいちのこともあり、ここから滑ることにする。場所的には飛行場の南西側で、ちょうど夏道が上がってくるところである。このまま北西方向に滑れば、沢を経てスキー場へ出られるはずである。
雪は軽く、滑りもいい。板もよく浮いてくれる。2人でオープンバーンにシュプールをつける。
やがて樹林帯になり、ツリーランを楽しむ。沢に入ると急に地形が狭くなる。上部からの雪崩に気をつけながら進む。やがて広くなると、ゲレンデに出た。なんと余市岳の山頂が見えているではないか。待てば登れたかもしれないが、この時期はこういうこともよくあることである。
少々登り返して、あとはゲレンデをA君とかっ飛ばす。圧雪バーンを滑っても面白くないので、ゲレンデ脇の樹林帯に入ったりしながら、パウダーを堪能する。あっという間に麓のマウンテンセンターに到着した。時間は短かったが、密度の濃いスキーを堪能できた感じであった。
帰りは朝里川温泉のかんぽの宿小樽で汗を流し、朝里駅でA君と別れた。A君とは次に北海道に行く際にも、ぜひ一緒に滑りたいと思う。
大坂へ発つ飛行機までけっこう時間があったので、千歳サケのふるさと館を久しぶりに見学した。渓流釣りを趣味としているものには、サケ科の魚には実に癒された。
千歳に向かう高速道路では、被災地に向かうであろう消防署のレスキュー隊や自衛隊の車両を見かけた。おそらく苫小牧港から海路で被災地入りするのであろう。心の中で彼らにエールを送った。
これで今回の北海道での滑りは終わりである。震災のことが気がかりで、心の底から楽しめなかったのは残念であったが、山にいることで癒されたことは確かである。大坂へ帰ってからは、山から得たエネルギーを使って被災者のために役立ちたいと思う。まずはできることから始めている。
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