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March 24, 2011

北海道遠征その1(春香山)

東北・関東大震災の直後に行った北海道でのスキー山行の記録です。

東北・関東大震災の起きた3月11日は、学会出張のため札幌に滞在していました。翌日からは、取得していた休暇を利用して、道内の山を滑りに行きました。多くの方が震災で困っていた時にです。正直なところ、このスキー山行の記録をブログにアップすべきものか悩みました。しかし、ここはあえてこの記録を公開することにします。自分の心と葛藤しながらも、山行中に山から受けた癒し、それを皆さんにも知ってもらいたいと思いました。そのことを伝えやすくするために、普段よりも写真を多めにします。このブログが、東北や北関東で被災したバックカントリースキーヤーへの癒しとエールになれば幸いです。そして地震によって被害に遭われた方々に対し、心からお見舞い申し上げます。

【山域】札幌近郊 春香山
【場所】北海道

【日時】2011年3月12日(土)

【メンバー】CL マメゾウムシ、テンコさん
【天 気】 晴れ
【コースタイム】桂岡除雪終了地点9:39〜土場11:17〜銀嶺荘11:43〜春香山12:14-12:39〜銀嶺荘12:41-12:51〜桂岡除雪終了地点13:54

地震が起きた当日は大阪の自宅へも、神奈川と埼玉(かみさん)の実家にもなかなか連絡が取れませんでした。翌日に一緒に滑りに行くテンコさんも甥が盛岡へ大学入試で行っていて、連絡が取れない状態。果たしてこのまま滑りに行ってよいものだろうかと悩みました。しかし、帰りの飛行機は便変更ができないチケット。明日からのレンタカーはキャンセルすればキャンセル料が取られる。ホテルの部屋でテレビと携帯に釘付けになっても何もできないのが事実。とりあえず予定通り行動し、その間に状況が明らかになれば、取るべき行動を取ればよいと思い、翌日の出発を決めました。

春香山を最後に登ったのはもう14年前(当時の記録)。山スキーを始めて間もない頃でした。その時は山頂直下で転倒して、右膝の靱帯と半月板を痛めてしまい、しばらく山を登れなくなったという嫌な思い出がある山です。今回は山スキーではなく、テレマークでそのリベンジです。

8時に札幌駅近くのレンタカー会社でテンコさんと待ち合わせし、春香山の登山口である桂岡へ向かいました。その車中で、テンコさんは甥の無事を、私は神奈川の実家が無事だという連絡を受けました。2人とも一安心です。

除雪終了地点は車が2〜3台駐めるほどのスペースしかなく、1台がすでに駐まっていましたが、かろうじて駐めることができました。途中は私有地のため駐車禁止となっています。早速シールを板につけて出発です。

しばらくは平坦な沢沿いの林道を行きますが、途中から沢を離れて樹林の中を登ることになります。おそらく夏道でしょうか。出発が遅かったのでトレースはしっかり付いています。

Haruka1

土場というちょっと広くなった場所を通過すると、再び斜度が増します。そこを登り切ると平坦になります。

Haruka2

そのまま進むと銀嶺荘が見えてきます。北海道東海大学の管理する山小屋です。一般登山者も休憩と宿泊が可能です。

Haruka3

ここから山頂までは、標高差200mほどの急な斜面をキックターンを繰り返しながら登っていきます。山頂からは石狩湾がきれいに見えます。天気もよく素晴らしい眺めでした。

Haruka4

春香山で豪快な滑りを楽しめるのは、山頂から銀嶺荘までのオープンバーンです。雪質は問題ないので、何の躊躇もせずにドロップしました。十分に軽めのパウダーです。前日の降雪のおかげでしょうか。センター96mmの板はよく浮いてくれますし、ターンも楽でした。銀嶺荘まではあっという間です。テンコさんはゆっくりと滑り降りてきましたが、それなりに楽しんだ模様。

銀嶺荘からはしばらく平坦なので、スキーをつけての歩きです。登り返しもありました。斜度が出てきたら土場までのわずかなツリーランが楽しめます。

Haruka5

土場からは、スノーモービルのトレースが付いた林道を、ボブスレーのように滑るだけです。スピードが出ますが、狭いのでスピード制御が大変です。

林道を忠実に行くのはつまらないので、林道をショートカットできるところはショートカットします。下部になると雪は湿雪重雪となり、テンコさんは苦労しているようでした。

Haruka6

それでもやはりスキーだと下りは速い。車を駐車した除雪終了地点まではすぐでした。到着したときには気分はだいぶリフレッシュしていました。

下山後はとりあえずホテルに戻り、情報収集と連絡でした。地震被害のあまりの大きさに絶句するばかりで、せっかくのリフレッシュした気分も吹き飛んでしまいました。その晩はテンコさん、テンコさんが連れてきたノルウェーの研究者、北大で学振の特別研究員をしていたときの友人Oさんなどと、一緒にビールを飲むことで、多少なりとも憂鬱な気持ちを晴らすことはできました。

テンコさんは今は被災地でボランティア活動をしています。頑張って下さい。私も自分ができることからしていきます。

北海道遠征その2(三段山)へ続く

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