11月30日に立山の国見岳であった雪崩事故のレポートが公開されています。
国見岳雪崩事故レポート
パーティー全員が3種の神器を携帯し、雪崩のリスクに対する意識を持っていた。
登ろうとしていたのは北面の大きな尾根(アルペンルートから見ると山頂の右側)。
しかし、実際に登っていたのは尾根から東側にずれた急斜面(斜度34度)であった。
リスクの高い所に入らないためにも、地形の判断とルートファインディングの重要さを強く感じます。
果たして自分だったならば正しく判断できたものなのか。
JANの調査速報によると、
破綻した弱層は28〜29日も荒天以前の旧雪内に存在したこしもざらめ雪。
破断面は幅約70m、厚さ10〜150cm。
自力脱出した1名と後続のパーティーでセルフレスキューを開始。
15分以内に掘り出せた埋没者は助かりましたが、その後に掘り出された埋没者2名は残念ながら亡くなってしまいました。
15分以内で掘り出すことのの大切さを強く感じます。
今回は多数埋没による事故のため、速やかに全員を掘り出すにはマンパワーに限界があったのではないでしょうか。
いずれにしても、事故が発生した時に速やかにセルフレスキューに入れるように、日頃からの意識と訓練が必要と思いました。
雪山に入るのであれば、3種の神器を持つのは常識として、それをしっかり使いこなせないといけません。
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