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March 14, 2006

学部時代の恩師の退職

昨日から今日まで休暇を取って東京に行っていました。
東京に行った理由は、私の卒業研究の指導教員であった早稲田大学教育学部の伊野良夫先生がこの3月いっぱいで退職されるからです。

3月12日に早稲田大学教育学部生態学研究室の同窓会があったのですが、私は学部後期日程の試験日と重なっていたため、それには参加できませんでした。
この件はひじょうに残念に思っていたのですが、運の良いことに、学部同期の堤君から、「13日に一部のメンバーだけでご挨拶に行こうか」という話が出たため、喜んで私もその話に乗らせていただきました。

伊野先生を囲んで、ワイン(バローロ・リゼルヴァ1982年など)やお酒を飲みながら、卒硏時代の思い出話などを楽しくすることができました。
参加したのは、坂巻義章さん、中坪孝之さん(広島大)、久米篤さん(富山大)、堤裕史さん、加藤明子さん(国立極地研)と私です。
伊野先生には記念品としてワインオープナーを贈りました。

私の学部時代ですが、劣等生で、留年も1年経験するほど専門の勉強をさぼっておりました。
学問をせずに何をしていたかと言えば、アルバイト、昆虫採集、宗教書や哲学書を読むなど、結構いろいろなことをしていました。

本来であれば研究室に配属される条件を満たしていなかったにもかかわらず、伊野先生は私を研究室に受け入れてくださり、研究を始めることも許可してくださりました。
伊野研究室は植物生理生態学の研究室なのですが、先生は昆虫を材料にしたいという私の希望も認めてくださりました。
ちなみに非公式の卒硏1年目はコアオハナムグリの物質収支の研究をしましたが、あまりうまくいかず、生活環を把握する程度でした。
ただその過程で研究の面白さを感じることができ、大学院への進学を決意するきっかけとなりました。
正式な卒硏配属となる翌年は、東大教養学部の嶋田正和先生のところに出していただき、博士論文のテーマにもなるシャープマメゾウムシの生活史戦略についての研究を始めたのでした。

その当時の私のことを知る先生や先輩および同級生達は、私がここまでやるとはとても思わなかったようです。
もちろん卒硏を始めてからの私はそれなりに努力しましたが、最も大きな原動力となったのは卒硏を行うなかで研究の面白さを知ったことです。
わかっていないことが明らかにされていく過程、そして新たな問題が見つかることは実に楽しいことでした。
もちろん今でもその気持ちは変わっていません。

自分の経験からすれば、若いときにおける失敗や挫折はなんとでもなると思います。
やり直しもできますし、失敗や挫折からいろいろと学ぶことも実に多いです。
むしろこれらは大きな成功、あるいは人間として成長するチャンスであるかもしれません。
若い人は失敗や挫折を恐れることなく、いろいろなことにどんどんチャレンジしていってください。

伊野先生は来月には山梨県の南アルプスの麓の方にお引っ越しされるとのこと、どうかお元気にお過ごしください。

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