November 17, 2018

大杉谷から大台ヶ原2日目(桃の木山の家〜日出ヶ岳〜大台山上駐車場)

大杉谷から大台ヶ原の2日目の記録です。概要については1日目の記録をご覧下さい。

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朝食は6時から。ご飯は1回限りでお替わりできる。

2日目は平日の月曜日。本日は、堂倉滝まで大杉谷を歩いたら、登山道にて大台ヶ原最高地点の日出ヶ岳に抜けて、大台山上駐車場に下りる予定である。大台山上駐車場からは奈良交通バスにて近鉄の大和上市駅に出る予定だが、バスが出る時刻は15時30分である。大台山上駐車場までのコースタイムは6時間だが、そんなにはかからないだろう。早く着きすぎるとバスの待ち時間が長くなるので、9時に出てもいいぐらいである。さすがにそこまで出発を遅くすると、小屋に迷惑がかかりそうなので、一番最後に小屋を出て、ゆっくりと歩くことにした。20名の高年者の団体などの出発を見送って、一番最後の登山客と同じぐらいに出発した。それでも7時ちょっと前の出発となったので、そんなに遅くはなく、待ちきれなかったというのが正直なところだった。

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再び大杉谷の左岸を歩く。転落注意の道だが、高度感はそんなに感じなかった。

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15分ほど歩くと、本流に滝が現れた。

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七ッ釜滝である。左岸から道は巻いているが、ここで早くも20名の団体を追い抜くことになる。団体の先頭は年輩の女性で、どうやらツアーガイドらしいのだが、ピッケルを杖代わりにして登っていた。ピッケルのピックを鎖に引っかけて登るのには感心したが、こういう鎖場で本当に有効な方法なのだろうか? 他のメンバーもダブルストックが多かったが、むしろバランスを崩しやすいと思うのだが? 私であれば、このような鎖場ではストックは使わないように指導するだろう。私もストックは持参していたが、堂倉滝から先の尾根道に入ってから使う予定としていた。

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七ッ釜滝を巻き終わると吊橋で右岸に渡る。

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再び狭い鎖場を進む。川床が近く高度感はないが、流れが比較的急で迫力は感じる。

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やがて大岩だらけの崩壊地の通過となる。ここは平成21年9月の台風21号による被害で、壊滅的な打撃を受けた箇所だそうだ。

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崩壊地の先には庄野ヶ浜とよばれる広い河原が広がる。

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その先には光滝が豪快な姿を現す。道は光滝を右岸から高巻く。

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光滝の高巻きを終えると吊橋を左岸に渡る。吊橋の上から光滝の落口を見る。

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吊橋の反対側には隠滝。

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しばらく進むと木々の間から与八郎滝が見える。これは支流の滝である。

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渓谷美がしばらく続く。実際の滝の流れについては動画をご覧下さい。

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堂倉吊橋を右岸に渡る。

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吊橋からは上流部に取水堰堤が見える。

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しばらく進むと沢は二俣となり、再び吊橋を渡ると、堂倉滝が姿を現す。2015年8月に日出ヶ岳からここまで登山道を下り、堂倉谷を遡行した記憶が蘇る(2015年8月の記録)。3年ぶりの堂倉滝の再訪である。その時は堂倉滝を右岸から高巻いた。大杉谷の峡谷歩きはここで終了である。

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堂倉滝からは沢を離れて、日出ヶ岳までは尾根道を進むことになる。ここからはストックを使って四駆で進む。ゆっくり歩いていたつもりだったが、ここまで先行者をだいぶ追い抜いてしまった。このままだと山頂に早く着きすぎてしまうかもしれない。

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途中、林道に出る。林道を進むと粟谷小屋であるが、登山本道を進むことにする。

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林道から上がってすぐの所にある堂倉避難小屋。粟谷小屋が営業している間は施錠されている。

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途中、ヌタ場があった。イノシシやシカなどが体表についているダニなどの寄生虫や汚れを落とすために泥を浴びる場所だ。シカなどの足跡がたくさん残っていた。

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シャクナゲ坂を登る。ここまでまた先行者を4人ほど追い抜く。上から下りてくる人とも2名ほどすれ違った。

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シャクナゲ坂を登り切ると、シャクナゲ平。

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上部はすでに紅葉は終了していて葉がない。

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日出ヶ岳への最後の登り。

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スタートしてから4時間半ほどで日出ヶ岳に到着。いつの間にか先行者をほとんど追い抜いていたようで、唯一追い抜けなかった先行者1名がちょうど山頂を発つところだった。

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雲は多くなったが、大峰の山々が見える。さて、時刻は11時半前。最短で30分で駐車場に下山できるが、バスの時刻までまだ4時間もある。どのようにして時間を潰すかが問題だ。大蛇嵓・シオカラ谷方面を3時間ほど周遊してから下山することにする。

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いい展望ではあるが、これは森林が衰退した姿であり、本来の大台ヶ原の姿ではない。原因は昭和34年の伊勢湾台風や大台ヶ原ドライブウェイの開通、シカの個体数の増加など複合的な要因によるのだが、現在は森林衰退をくい止めるための取り組みが進められている。

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正木ヶ原。

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神武天皇像。

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神武天皇像のある一帯は牛石ヶ原とよばれ、神武天皇像の反対側の笹原に牛石という岩がある。昔このあたりはさまざまな妖怪の住処だったそうで、高僧が妖怪たちを牛石に封じ込めたそうだ。

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大蛇嵓は高度感満載の断崖。

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大蛇嵓の展望台よりの眺め。ちょっと雲が多くなってしまったのが残念。

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西大台方面の眺め。西大台に入るには事前に許可を得る必要がある。

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いったんシオカラ谷まで下る。魚影はなかったが、このあたりは魚はいないのだろうか?

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吊橋を渡る。この2日間でいくつの吊橋を渡っただろうか?

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大台山上駐車場に14時に到着。駐車場までの道は登りで、左側は西大台地区のために立入禁止となっていた。

バスの時刻まではまだ90分あるが、2時間半ほど時間を潰せたのは大きい。あとはビジターセンターを見学したり、売店でカップラーメンを購入して食べたりなどしてうまく時間を潰せた。ビールを売っていれば、なおよかったのだが、それは下界に下りてからでよいだろう。途中で追い抜いた登山者たちも続々と到着していた。20名の団体ツアーはバスが発車する15:30迄には到着しなかったが、すでに迎えのマイクロバスは駐車場に駐まっていた。遅くなっても、道に迷いさえしなければ問題はないだろう。

大和上市駅までは、奈良交通バスで2時間で、運賃は2000円。小屋で一緒だった登山者も、団体ツアー客を除いてだいたい乗車していた。ICカードが使えたのは助かった。大和上市駅前には何もなく、残念ながらビールを購入することはできなかった。17:41発の大阪阿部野橋行きの急行に乗車して帰路についた。

今回の大杉谷トレッキングは、黒部川下ノ廊下を歩いてきた翌週だったので、つい比較してしまうが、大杉谷は西日本一の峡谷であることは確かだ。紅葉の美しさやスケールでは大杉谷は確かに黒部峡谷には劣るが、黒部にはない優しさがあるように思う。夏に沢装備で水線通しに遡行するのもよいかもしれない。

YouTubeにアップした動画です。実際の滝の落ちる様子についてはこちらをご覧下さい。

いよいよ次は立山初滑りの予定なのだが、雪がありません。

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